正捕手不在のWソックスがスタッシを獲得 トレード翌日に再移籍

日本時間12月10日、ブレーブスはエンゼルスから獲得したばかりのマックス・スタッシ(プラス金銭)を後日指名選手1名とのトレードでホワイトソックスへ放出したことを発表した。ブレーブスはショーン・マーフィー、トラビス・ダーノーの2人で捕手の枠がガッチリと埋まっているため、スタッシは再びトレードされることが確実視されていた。ホワイトソックスはヤスマニ・グランダルがFAとなって正捕手不在の状況のため、スタッシには多くの出場機会が与えられることになりそうだ。

ホワイトソックスは今季118試合に出場した35歳のグランダルがFAとなり、経験豊富な捕手が不在という状況に陥っていた。今季途中にアストロズからトレードで獲得した25歳のコリー・リーを正捕手に抜擢するという方法もあったが、今季24試合で打率.077(65打数5安打)に終わったように、実力不足は明白。今季途中にエンゼルスから獲得した20歳のエドガー・クエロもまだメジャーでプレーできる段階ではなく、アストロズからFAとなったマーティン・マルドナードに興味を示すなど、正捕手候補の獲得を目指していた。

現在32歳のスタッシは故障と家庭の事情によって今季を全休したものの、2021年に87試合、2022年には自己最多の102試合に出場したように、エンゼルスで正捕手格として起用されていた選手である。優れたフレーミング技術を持っているだけでなく、2021年に13本塁打、OPS.752をマークしたように、本来は平均以上の打力も備えた選手であり、復活すれば大きな戦力となるだろう。

スタッシを獲得したことにより、ホワイトソックスの捕手補強はひとまず完了。スタッシのコンディション次第ではあるものの、2024年シーズンはスタッシを正捕手格に据え、リーの成長を待つことになりそうだ。すでにマイナーAA級に到達しているクエロも早ければ2024年シーズン中にメジャー昇格の可能性があり、ホワイトソックスとしてはスタッシに「つなぎ役」として1年間頑張ってもらい、2025年シーズンからリーとクエロを競争させる構想を持っているのかもしれない。

スタッシが期待以上の働きを見せた場合、2025年シーズンの球団オプションを行使して引き留めることもできるため、ホワイトソックスとしてはいい補強になったと言えるのではないだろうか。

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