大谷の決断を待っていたカブス 今後は投打両面で大物選手補強へ

カブスは最後まで大谷翔平の争奪戦に加わっていたとみられるチームの1つである。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、カブスは大谷争奪戦が決着するまでFA市場での大きな動きを控えていたようだ。大谷がドジャースと10年7億ドルで合意したことにより、カブスは移籍市場での動きを本格化させるとみられており、MLB公式サイトは「大谷のインパクトに匹敵する選手はいないが、カブスは打線と先発ローテーションの強化のために複数の大物選手獲得を狙うだろう」と伝えている。

打線強化の面では、コディ・ベリンジャーとの再契約が選択肢の1つになるとみられる。昨オフにドジャースからノンテンダーFAとなったベリンジャーは1年契約でカブスに加入し、打率.307、26本塁打、OPS.881の好成績を残してカムバック賞を受賞。ヘイマン記者によると、カブスは引き続きベリンジャーとの再契約に興味を示しているようだ。また、マット・チャップマンやリース・ホスキンスへの関心も報じられており、鈴木誠也とともに打線の中軸を担う強打者の獲得を狙っていることは間違いなさそうだ。

先発投手では、山本由伸の獲得に興味を示しているようだが、一部では「3億ドルに迫る契約になる」との報道もあり、カブスがヤンキースやメッツとのマネーゲームに勝利するのは難しいとみられている。米メディア「ジ・アスレチック」のパトリック・ムーニー記者によると、カブスは山本だけでなく今永昇太にも興味を示しており、金銭面を考慮すると、今永のほうが現実的な補強ターゲットと言えるかもしれない。

また、レイズのエース右腕であるタイラー・グラスノーの獲得に向けてトレード交渉を行っていることも報じられている。故障がちなグラスノーだが、ポテンシャルはエース級。今季は自己最多の120イニングを投げて162個の三振を奪い、自身初の2ケタ勝利をマークした。来季年俸が2500万ドルと高額なため、レイズは放出したがっており、適切な交換要員をオファーすることができれば、獲得できる可能性は十分にあるだろう。

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