コロナ雇調金2900万円を福井県越前市の企業が不正受給 「制度への理解不足あった」と全額返還

福井労働局が入る福井春山合同庁舎=福井県福井市

 福井労働局は12月9日までに、塗装工事業のCSミタムラ(福井県越前市庄田町、竹山朝雄社長)が、新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金(雇調金)約2900万円を不正受給していたと公表した。同社は全額を返還した。

 福井労働局によると、同社は2021年4月~今年4月、休業を命じていない従業員について休業したと虚偽の申請を行い、計2933万7360円を不正に受給した。

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 同社の三田村正男会長は福井新聞の取材に「制度への理解不足があった。猛省し、今後同じことがないよう努める」とした。

 雇調金は雇用保険に加入する従業員について、事業主が休業や教育訓練を行って雇用を維持する場合、休業手当や賃金の一部が支給される。

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