「積み重ね、準備が大切」 レスリング・伊調馨さんら小中学生を激励 青森市で「育成プログラム」

参加者からの質問に答える伊調さん=9日、青森市のカクヒログループスタジアム
レスリングの動きを取り入れたゲームを楽しむ参加者=9日、青森市のカクヒログループスタジアム

 五輪や全国大会で活躍するジュニア選手の輩出を目指し、県競技力向上対策本部は9日、青森市のカクヒログループスタジアムで、レスリング女子五輪4大会連続金メダリストの伊調馨さん(39)=八戸市出身、ALSOK=らレスリングと柔道の県内出身トップアスリート5人を迎え、「育成プログラム」として講話や競技体験を行った。

 プログラムは、同本部が2018年度から行っている「あおもりスポーツアカデミー」の一環。同本部が選考した小学校高学年と中学校の児童生徒約65人が参加した。

 講話では、12年ロンドン五輪レスリング女子金メダリストの小原日登美さん(42)=八戸市出身=が「日々の小さな積み重ねを大切にして頑張ってほしい」と激励。その後、伊調さんが参加者からの質問に答え、「自信を持ってマットに上がれるようにしっかり準備することが大切」などとアドバイスした。競技体験では、レスリングの動きを取り入れたゲームを参加者らが楽しんだ。

 参加した八戸・大館中3年の仲安子龍(しりゅう)さんは「目標達成のためにもっと努力したいと思った」、レスリングの全国大会で2位の実績がある野辺地小6年の島谷幸実(こうみ)さんは「日頃から準備をして、全国で優勝できるように頑張りたい」と話した。

 終了後の取材に伊調さんは、「3歳から始めたレスリングが好きで、やめたいと思ったことがない」と明かし、「子どもたちにはさまざまなスポーツを経験して好きなものを見つけてほしい。これを機にレスリングを選んでくれたらうれしい」と話した。

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