大谷獲得成功のドジャース 次は山本獲得を狙う 「両獲りは可能」

大谷翔平を10年7億ドルという超大型契約で手に入れたドジャースだが、だからといって他の大物選手の獲得を諦めたわけではないようだ。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は「山本由伸の争奪戦からドジャースを除外してはいけない。彼らは大谷と山本のダブル獲得も可能だ」とリポート。山本にはニューヨーク2球団を中心に多くのチームが興味を示しており、3億ドル近い契約になる可能性もあるとみられるが、ドジャースは「2人で10億ドル」というド派手な補強を実現させることになるかもしれない。

MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、大谷の10年7億ドルの契約には「前例のない繰り延べ」が含まれているという。サラリーの大部分を後払いにするというわけだ。

ぜいたく税の対象となるペイロールを算出する際、各選手の年俸は「現在価値の年平均額」で算出されるため、サラリーの大部分を後払いにする大谷の現在価値は10年7億ドルより小さい金額となる。米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者は「後払いの規模と期間次第では、年平均4000万~5000万ドルくらいの金額になる可能性もある」と予想。10年7億ドルから単純に年平均額を算出すると7000万ドルとなるが、「前例のない繰り延べ」によってドジャースには1年あたり2000万~3000万ドルくらいの余裕が生まれる可能性がある。

要するに、大谷が「前例のない繰り延べ」を提案したことによって、ドジャースには補強資金の余裕が生まれ、それを使って山本を獲得できる可能性があるということになる。

ドジャースはダスティン・メイとトニー・ゴンソリンが来季の大部分を欠場する見込みのため、先発ローテーションにはトミー・ジョン手術から復帰するウォーカー・ビューラー以外は、実績不足の若手ばかりが並んでいる。そうした状況のなかで、先発投手の補強が急務となっており、トレード市場でディラン・シース(ホワイトソックス)やコービン・バーンズ(ブリュワーズ)の獲得を狙っているようだが、大谷争奪戦が決着したことにより、山本争奪戦に注力し始める可能性もありそうだ。

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