J・D・マルティネスの争奪戦が本格スタート エンゼルスも参戦か

移籍市場の最大の目玉である大谷翔平の契約が決まったことは、ほかのFA選手にも大きな影響を与えるとみられている。「大谷待ち」の状態だった選手やチームが多く、いよいよ本格的に移籍市場が動き出すとみられているからだ。大きな影響を受ける選手の1人はドジャースからFAとなっている強打者J・D・マルティネスだろう。大谷の移籍が決まったことにより、ドジャースと再契約する可能性は消滅。その一方で、大谷との再契約に失敗したエンゼルス、強打者の獲得を狙うダイヤモンドバックスやマリナーズなど、複数のチームによる争奪戦が予想されている。

「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は、マルティネスの獲得に乗り出す可能性のあるチームとしてエンゼルス、マリナーズ、ダイヤモンドバックス、メッツを挙げた。大谷を失ったエンゼルスだが、ペリー・ミナシアンGMはチーム再建はせず、2024年シーズンも勝利を目指して戦う方針を明言しており、大谷に代わる強打者の確保が急務となる。大谷が抜けた指名打者の枠が空いており、マルティネスがフィットすることは言うまでもないだろう。

マリナーズはテオスカー・ヘルナンデスとマイク・フォードがFA、エウヘニオ・スアレスとジャレッド・ケルニックがトレードでチームを去り、長打力のある打者が不足している。マルティネスのほか、今季マーリンズで36本塁打を放ったホルヘ・ソレアにも興味を示していることが報じられている。

メッツはダニエル・ボーグルバックをノンテンダーFAとしたため、指名打者を任せられる強打者が不在に。マーク・ビエントスやブレット・ベイティといった若手を中心にローテーションを組む可能性もあるが、主砲ピート・アロンソのFAが迫っているというチーム事情もあり、マルティネスとの複数年契約を検討するかもしれない。

ダイヤモンドバックスはマイク・ヘイゼンGMがフルタイムの指名打者を獲得することに前向きな姿勢を示しており、マルティネスのほかにはジャスティン・ターナーやソレアも候補に挙がっているとみられる。エデュアルド・ロドリゲスを獲得して先発補強に成功したため、次は打線のアップグレードを検討しているようだ。

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