華道家元・池坊佐賀橘会支部青年部の創立30周年を記念したいけばな展が2、3の両日、佐賀市のアバンセで開かれた。「花の歴史、つなぐ想おもい」をテーマに、池坊の伝統的な型から幅広い表現ができる自由花まで、バラエティーに富んだ大小約40点を展示した。
クリスマスをイメージした合作は、モミを思わせる緑の枝葉の中にビナンカズラの赤い実をあしらった。バラやガーベラを入れた筒状のハランの葉を星形に組んだトクサと合わせて根元に置き、遊び心あふれる作品に仕上げた。自作の花器などに庭や野の草花を生けた、日常生活に取り入れやすい作品もあった。
青年部の川崎美紀子部長は「先輩方から受け継いだ伝統を大切にしつつ、青年部ならではの新しい視点も作品に取り入れていきたい」と話した。(伊東貴子)