フィリーズ・ハーパーが契約延長希望か 13年契約の5年目が終了

ブライス・ハーパー(フィリーズ)の代理人を務めるスコット・ボラス氏は、テネシー州ナッシュビルで行われたウィンター・ミーティングの場でメディアの取材に応じた際に、ハーパーがフィリーズとの契約延長に興味を示していることを明らかにした。「彼は自分がずっとフィリーズにいることを示し、選手をフィラデルフィアに勧誘したいと考えているようだ。彼は他の選手を惹きつけるだけの魅力を持った選手だからね」とボラス氏。13年契約の5年目を終えたところだが、さらなる契約延長は実現するのだろうか。

現在31歳のハーパーは2018年シーズン終了後にナショナルズからFAとなり、フィリーズと13年3億3000万ドルの超大型契約を結んだ。総額では球界トップクラスの規模だが、契約期間が長いため、年平均額は約2540万ドルとそれほど高くないのが特徴だ。また、オプトアウトやオプションも含まれておらず、純粋な13年契約となっている。これはハーパーが長期的な安定を求め、将来を気にすることなく野球に集中することを優先したからだと言われている。

現行の契約はハーパーが39歳となる2031年まで続くため、フィリーズがハーパーとの契約延長を急ぐ必要は全くない。39歳になったハーパーが契約に見合うパフォーマンスを見せられる保証はなく、早期の契約延長は大きなリスクを伴うからだ。しかし、その一方で年平均額が現在の2540万ドルより低くなるのであれば、ぜいたく税対策という面ではフィリーズにメリットがある。

残りの契約は8年1億9600万ドル。もし今、31歳のハーパーがFA市場に出れば、これをはるかに上回る契約を得ることは間違いない。よって、フィリーズはハーパーとの契約を延長するにしても、今の契約に上書きする形で新たな契約を結ぶことはないと思われる。チームにメリットがあるのは、現行の契約よりも年平均額が下がるくらいの金額で契約期間を2~3年ほど延ばすこと。ハーパーが金額よりもフィリーズに長くいることを重視するのであれば、そのような契約が結ばれる可能性はゼロではないだろう。

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