西村経産相 「慎重に精査を続けている」 パーティー裏金疑惑 茨城・那珂で

記者団の取材に応じる西村康稔経済産業相=那珂市向山

西村康稔経済産業相は10日、茨城県那珂市向山で量子科学技術研究開発機構を視察後、記者団の取材に応じ、自民党派閥の政治資金パーティー裏金を巡る疑惑に「(自身の政治団体の)通帳や帳簿など、過去にさかのぼって慎重に精査を続けている」と説明した。進退については「与えられた職責を全うしたい」と述べた。

自民党の安倍派(清和政策研究会)では、西村経産相を含む幹部6人がパーティー券販売ノルマを超えた売り上げからキックバック(環流)を受け、政治資金収支報告書に収入として記載していなかった疑惑が持たれている。

西村経産相は記者団の取材に「(清和会の)役員の一人として、政治不信につながっていることにおわび申し上げたい」と陳謝。自身の進退について問われると、「現時点では何か言われているわけではないので、本日も重要な政策課題を視察している」などと述べた。

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