京都・東山のマンション刺殺事件で自衛官の20代男逮捕 容疑者と82歳被害男性の接点など捜査

マンションの踊り場で住人の岡田さんが血を流して倒れていた現場付近(4日午前1時50分ごろ、京都市東山区本町通塩小路下ル)

 京都市東山区本町通塩小路下ルのマンションで住人の岡田好次郎さん(82)が刺殺された事件で、京都府警捜査本部(東山署)が10日、殺人の疑いで、京都府内の陸上自衛隊に勤務する20代の男を逮捕したことが、捜査関係者への取材で分かった。捜査本部は自衛官の男と岡田さんの接点などを調べている。

 岡田さんは3日午後8時45分ごろ、自宅のあるマンションの階段2、3階の踊り場で血を流して倒れているところを住民に発見された。

 捜査本部によると、死因は背中を数回刺されたことによる失血死で、刺し傷の一部は心臓や肺に達しており、肋骨が複数折れていた。襲われた際に刃物で刺されるとともに、何らかの方法で胸に強い圧力を受けた可能性があるとみている。

 捜査本部の調べでは、岡田さんは事件に遭う直前の3日午後7時すぎ、四条河原町付近のバス停から市バスに乗り、自宅から約400メートル離れた東山区東大路通の今熊野バス停で下車。同7時45分ごろ、透明のビニール傘をつえ代わりにして、自宅方向に1人で歩いていたことが付近の防犯カメラなどから判明していた。

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