ご褒美おやつ1年分 甘えん坊な警察犬「レグルス」と巡査長・宮平さんコンビを表彰 強盗事件で残された草履のにおい 容疑者の逃走経路を追跡

 強盗事件の容疑者逮捕に貢献したとして沖縄県の豊見城署(伊禮剛署長)は11月27日、警察犬のレグルスとパートナーの宮平守巡査長(51)に表彰状を贈った。レグルスにはジャーキーなどおやつ1年分も贈呈。宮平巡査長は「甘えん坊な性格でいつも楽しそうに訓練している。良い結果につながってほっとしている」と、相棒の活躍を喜んだ。

 レグルスは6歳のシェパード犬で、県警が飼育する直轄警察犬4頭のうち、唯一の雌。約4年前から県警鑑識課の宮平さんと訓練を共にし、事件のほか行方不明者の捜索や雑踏警備などで活躍している。

 事件は10月14日朝、市内の民家に男が侵入し、住民の女性におもちゃの銃を突き付けて現金を要求。女性は隙を見て逃走し、けがはなかった。現場には男の草履が残されており、レグルスは草履のにおいを頼りに民家から500メートル以上追跡。容疑がかかった男の逃走経路を割り出し、逮捕につなげた。

 宮平さんは「結果を出してくれてありがとう」とレグルスに感謝。「今後もいろいろな現場で訓練の成果を発揮できるように頑張りたい」と意気込んだ。(社会部・玉那覇長輝)

強盗事件の容疑者逮捕に貢献した警察犬レグルスをなでる指導手の宮平守巡査長=11月27日、豊見城・県警直轄警察犬訓練所前

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