さよなら、白いロマンスカー 小田急「VSE」完全引退

ラストランを迎え、最終到着地の成城学園前駅に到着した小田急電鉄の特急ロマンスカー「VSE」=10日夜、東京都世田谷区

 “白いロマンスカー”として親しまれた小田急電鉄の特急ロマンスカー「VSE」が10日、車両の経年劣化などに伴い、ラストランを迎えた。最終到着地の成城学園前駅(東京都世田谷区)には多くの鉄道ファンが訪れ、完全引退を惜しんだ。

 小田急によると、VSEは建築家の岡部憲明氏がデザインを手がけ、2005年にデビュー。真っ白で流線形のボディーに加え、ドーム型の天井や展望席などが人気を博した。22年3月の定期運行終了後はイベントの臨時列車として使われていた。

 小田急は今後、VSEを「ロマンスカーミュージアム」(神奈川県海老名市)で公開するかどうか未定としている。

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