田澤、自己新マークも初優勝ならず

【男子1万メートル】残り1周でスパートをかける田澤。自己新、県新記録となる27分22秒31をマークし4位でゴールした=東京・国立競技場

 陸上の日本選手権1万メートルは10日、来夏のパリ五輪代表選考を兼ねて東京・国立競技場で行われ、男子の田澤廉(青森県八戸市出身、青森山田-駒大出、トヨタ自動車)は自己新、県新記録となる27分22秒31をマークしたものの初優勝はならず、4位に終わった。

 レースは序盤から日本記録を上回る速いペースで進み、田澤は先頭集団で力走。しかし、8000メートル付近で失速すると、上位選手に差を広げられた。塩尻和也(富士通)が27分9秒80の日本新記録で初優勝した。

 田澤はレース後、「途中から腰が痛くなり、うまく最後まで走れなかった。2年ぶりに自己ベストを出せたのはよかった」と語った。

 女子は廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が30分55秒29で3連覇。男女とも五輪参加標準記録には届かず、今大会での代表決定選手はいなかった。

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