【香港】日本航空、日本人学校児童に航空教室[運輸]

日本航空が開催した航空教室で、格納庫を見学する香港日本人学校香港校の児童ら=7日(NNA撮影)

日本航空(JAL)は7日、香港日本人学校香港校小学部の児童を対象に航空教室を開催した。航空機の整備を行う格納庫の見学や紙飛行機教室を行い、5年生35人が参加した。

同社が整備を委託する香港エアクラフト・エンジニアリング(HAECO、香港飛機工程)の格納庫で開催した。開会式では香港支店の速水孝治支店長が「皆さんが日本への一時帰国や旅行に行く時に使う香港国際空港の裏側に来ている。今日1日いい勉強ができることを祈っています」とあいさつ。続いて児童代表が「5年生は最近、貨物便での輸送や貿易について授業で学んだ。今日の見学も楽しく、詳しく学んでいきたい」とスピーチした。

航空教室ではまず、香港支店の中村孝雄・先任整備長が飛行機が飛ぶ仕組みなどについて解説。児童に問いかけたり、実験を交えたりしながら分かりやすく伝えた。その後、実際に整備中の航空機を見学した。児童は間近で見る航空機に興奮した様子で「翼の部分はどうやって整備するのか」「鳥がぶつかることはあるか」といった質問を次々と投げかけた。

参加した男子児童は「複雑なパーツがたくさんあった。自分も本物の飛行機を造る仕事がしてみたいと思った」と話した。

航空教室は日本航空がESG(環境・社会・企業統治)の取り組みとして行う次世代育成プログラム「空育」の一環。対面での開催は2019年以来4年ぶりとなる。

企画を取りまとめた香港支店空港オペレーションセクションの川端美沙子マネジャーは「児童が楽しんでいる姿や学んでいる姿を久しぶりに直接見ることができ、われわれも楽しかった。飛行機を身近に感じてもらうことができたと思う」と語った。同社は12日にも香港日本人学校大埔校の児童向けに航空教室を開催する。

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