年中ホットスポット!エスコンの秘密“建築ツアー”…屋根や天然芝を知っちゃおう【北海道】

11月に3日間にわたって行われた「エスコンフィールド建築ツアー」。

球場を設計・施工した『大林組』がガイドし、建築や設計に携わる20人が抽選で参加しました。

この記事では「エスコンフィールド」の特徴でもある、屋根人工芝にまつわる秘密を紹介します。

重さ1万トンの屋根の秘密

エスコンフィールドの特徴といえば、開閉式の屋根。

『大林組』の伊藤昇さんによると、稼働屋根の1枚当たりの面積は世界最大なんだとか。

屋根を動かす両側の台車が同時に動くことで開閉しているのですが、駆動台車のシンクロが大変だといいます。

ちなみにこの屋根は、1.3メートルまで雪が積もっても大丈夫な設計になっているんだそう。

「北広島市の人口約6万人が屋根に乗っても動くことができる」と伊藤さんは話します。

寒冷地でも育つ天然芝の秘密

グラウンドには「地温コントロール配管」が入っており、夏は水・冬はお湯を通すことで寒冷地でも天然芝を生育できるんだそう

さらに、芝の育成に欠かせない日光を取り入れるため、長きにわたる実験が行われていました。

「エスコンフィールドの30分の1の模型を6棟作りました」と伊藤さん。

方位を合わせて試合日に屋根を開け、同じ環境で芝が育つかどうか実証実験を2年間も行ったんだそう。

こんな実験が行われていたなんて驚きですよね。

建築物としても魅力的なエスコンフィールド

エスコンフィールドのスローガン「世界がまだ見ぬボールパークをつくろう」。

伊藤さんは「その言葉で鼓舞して支えられて球場が完成したと思っています」と話します。

建築物としても魅力的なエスコンフィールド。

そこには、技術者たちの熱い想いが詰まっていました。

*みんテレ11月23日OAのものです

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