ロイヤルズがスミスと1年500万ドルで合意 3年連続世界一の左腕

異なるチームで3年連続ワールドシリーズ制覇という史上初の快挙を成し遂げたベテランがメジャーデビュー時の古巣に戻ることになった。日本時間12月11日、MLB公式サイトが関係者から得た情報によると、ロイヤルズはレンジャーズからFAとなっていた34歳のリリーフ左腕、ウィル・スミスと1年500万ドル+出来高(最大100万ドル)の契約を結ぶことで合意に至ったという。ロイヤルズは今季途中にアロルディス・チャップマンを放出したように、夏場のトレードの駒にすることも視野に入れているのかもしれない。

スミスは2012年にロイヤルズでメジャーデビューして16試合に先発し、翌2013年は19試合(うち1先発)に登板。そこからブリュワーズ、ジャイアンツ、ブレーブス、アストロズ、レンジャーズと多くのチームを渡り歩き、11年ぶりにメジャーデビュー時の古巣に戻ることになった。

今季のスミスはレンジャーズで60試合に登板して57回1/3を投げ、2勝7敗22セーブ、8ホールド、防御率4.40、55奪三振を記録。前半戦はクローザーとして活躍していたが、8月以降に大きく調子を落とし、重要な場面での登板は減少していった。それでも2021年ブレーブス、2022年アストロズに続いて、今季はレンジャーズの一員としてワールドシリーズ制覇を経験。異なるチームで3年連続世界一はメジャー史上初の快挙である。

現在のロイヤルズはワールドシリーズ制覇を狙えるような状況ではなく、世界一になるためのゲン担ぎとしてスミスを獲得したわけではない。1つ目の目的は、今季途中にチャップマンとスコット・バーローを放出して実績のある投手が不在となってしまったブルペンに経験豊富なベテランを加えること。2つ目の目的は、今季のチャップマンのように夏場のトレードの駒にすることだろう。

スミスはクローザーを任される可能性もあり、来季前半戦に好成績を残すことができれば、コンテンダーのチームへトレードされ、4年連続のワールドシリーズ制覇を狙うチャンスが出てくる可能性もありそうだ。

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