古河電工ら、特殊大型ドローンによる救援物資の長距離運搬の実証完了

古河電気工業株式会社(以下、古河電工)らは12月4日、島根県邑智郡美郷町(以下、美郷町)と災害時を想定した特殊大型ドローンによる救援物資の長距離運搬に関する実証実験完了を発表した。

同実証は、古河電工とグループ会社の古河産業株式会社で実施したものだ。具体的には、美郷町内を流れる江の川が氾濫して道路が通行止めになったという想定のもと、特殊大型ドローンによる救援物資の長距離運搬を10月に実施した。

また、特殊大型ドローンは、美郷町防災公園と吾郷公民館の往復12km(江の川上空を中心としたルート)を自動航行し、総重量12kgの備蓄用飲料水を運搬することに成功した。LTE回線・自動航行用プラットフォームを活用した自動航行により、背の高い樹木や送電線などを回避しながら片道10分の予定に対して誤差範囲でトラブルなく飛行している。

なお、両社は、今後は同実験で抽出された課題の解決などに取り組むことで、美郷町の防災・減災に向けたインフラ整備を推進していくと述べている。

(出典:古河電工 Webサイトより)

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