「2024年シーズンの最強トリオ」はベッツ&フリーマン&大谷翔平

ヤンキースがフアン・ソトをトレードで獲得した際、MLB公式サイトでは「2024年シーズンの最強デュオ」のトップ10を選出し、1位にはヤンキースのアーロン・ジャッジとソトの2人が選ばれた。大谷翔平がドジャースと10年7億ドルの超大型契約で合意したことを受け、今度は「2024年シーズンの最強トリオ」のトップ10を選出。もちろん1位にはドジャースのムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン、大谷の「MVPトリオ」が選ばれている。

ランキング作成を担当したアンソニー・カストロビンス記者は、ベッツ、フリーマン、大谷のトリオについて「現在の最強トリオというだけでなく、史上最強になる可能性を秘めている」とコメント。「3人とも殿堂入りの可能性があり、3人ともMVP経験者であり、3人とも複数回のシルバースラッガー賞を獲得している。今季150打席以上の打者のなかでOPS+の値は大谷が1位(184)、ベッツが6位(163)、フリーマンが8位(161)だった」と紹介した。リーグ平均より84%優れていた大谷、63%優れていたベッツ、61%優れていたフリーマンが打線の1~3番に並ぶことになるのだ。

カストロビンス記者によると、同じシーズンに同じチームの3選手がOPS+で160以上(400打席以上の選手に限る)を記録したのは、1900年以降の近代野球において3度だけ。1929年のヤンキース(ルー・ゲーリッグ、トニー・ラゼリ、ベーブ・ルース)、1963年のジャイアンツ(オーランド・セペダ、ウィリー・メイズ、ウィリー・マッコビー)、2000年のジャイアンツ(バリー・ボンズ、エリス・バークス、ジェフ・ケント)の3チームである。もし大谷、ベッツ、フリーマンが来季も今季同様の成績を残せば、史上4度目の快挙となる。

また、メジャーリーグの公式記録を扱うエライアス・スポーツ・ビューロー社によると、前年のMVP投票で3位以内(リーグは問わない)に入った3選手が同じチームになるのは、2024年のドジャース(大谷、ベッツ、フリーマン)が史上5度目だという。過去には1942年のドジャース(ドルフ・カミリ、ピート・ライザー、ウィット・ワイアット)、1960年のホワイトソックス(ネリー・フォックス、ルイス・アパリシオ、アーリー・ウィン)、1967年のオリオールズ(フランク・ロビンソン、ブルックス・ロビンソン、ブーグ・パウエル)、2004年のヤンキース(アレックス・ロドリゲス、ホルヘ・ポサダ、ゲーリー・シェフィールド)が達成している。

今季残した数字を見ても、各種の様々な記録を見ても、ドジャースのベッツ、フリーマン、大谷の3人が現在のメジャーにおける「最強トリオ」であることは間違いないだろう。

なお、カストロビンス記者が選んだランキングの2位以下は以下の通りとなっている。

2位 ブレーブス
(ロナルド・アクーニャJr./マット・オルソン/オースティン・ライリー)

3位 アストロズ
(ヨーダン・アルバレス/カイル・タッカー/ホセ・アルトゥーベ)

4位 ヤンキース
(フアン・ソト/アーロン・ジャッジ/グレイバー・トーレス)

5位 レンジャーズ
(コリー・シーガー/マーカス・セミエン/アドリス・ガルシア)

6位 フィリーズ
(ブライス・ハーパー/カイル・シュワーバー/トレイ・ターナー)

7位 パドレス
(マニー・マチャド/フェルナンド・タティスJr./ザンダー・ボガーツ)

8位 レイズ
(ヤンディ・ディアス/アイザック・パレイデス/ランディ・アロザレーナ)

9位 ダイヤモンドバックス
(コービン・キャロル/ケテル・マルテ/クリスチャン・ウォーカー)

10位 オリオールズ
(ガナー・ヘンダーソン/アドリー・ラッチマン/アンソニー・サンタンデール)

次点1 メッツ
(ピート・アロンソ/フランシスコ・リンドーア/ブランドン・ニモ)

次点2 レッドソックス
(ラファエル・デバース/トリストン・カサス/吉田正尚)

次点3 ブルージェイズ
(ブラディミール・ゲレーロJr./ボー・ビシェット/ジョージ・スプリンガー)

次点4 カージナルス
(ポール・ゴールドシュミット/ノーラン・アレナド/ウィルソン・コントレラス)

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