旅と農業の循環で持続可能な観光へ 星野リゾートトマムの循環型農業プロジェクト「ファーム星野」の取り組み

北海道の自然を感じられるリゾートとして人気が高い「星野リゾートトマム」から、2023年11月30日に「旅×農業」がコンセプトの循環型農業プロジェクト「ファーム星野」の動画が公開されました。あの星野リゾートが取り組む“循環型農業プロジェクト”とは一体どのようなものなのでしょうか。

「ファーム星野」とは?

ファーム星野は、星野リゾートトマムの敷地内にある約100ヘクタールの土地で行っている循環型農業プロジェクト。トマムのあったエリアは、リゾート開発前には約700頭の牛が飼われ、農業が営まれていました。そこで2016年にゴルフ事業を廃止し、ゴルフ場だった約100ヘクタールの敷地をファームエリアに。豊かな土と美しい景観づくりに取り組み、現在は約30頭の乳牛が飼育されています。

放牧酪農を取り入れ、牛たちの姿を見ることも

ファームエリアでは放牧酪農を取り入れ、牛たちが牧草地を歩き回り、糞を落とすことで、より豊かな土地に戻そうとしています。放牧酪農により牛はたくさん歩くことで心身ともに健康に育ち、毛並みが良く、採れる牛乳も甘くて美味しいものに。また、広大な土地でのびのびと暮らす牛たちの姿は、訪れた観光客も見ることができ、人々を癒しています。

本物の羊を数えながらお昼寝?体験プログラムも実施

ファーム星野では体験プログラムも数多く実施。「モーモー学校」では牛の個体別の牛乳を飲み比べ、なぜ味が違うのかをクイズ形式で学び、放牧地にいる牛を移動させる「牛追い」も体験できます。また、ファームの中には、牧草地を歩き回る牛たちを眺めながらリラックスできる「牧場ラウンジ」や、全長30メートルの「巨大牧草ベッド」、本物の羊を数えながらお昼寝を楽しめるスポット「羊とお昼寝ハンモック」なども設置。動物のことを知りながらリゾート滞在を楽しめる、贅沢な体験です。

リゾート内の生ゴミも堆肥にして牧草地に還元

またファーム星野は、牛をはじめとする動物の排泄物やリゾート内のレストランなどから出る生ごみを堆肥化し、その堆肥を牧草地に還元することで、豊かな土づくりに取り組んでいます。ファーム星野で生産される「トマム牛乳」はリゾート内のレストランやカフェで楽しめるほか、メインダイニング「OTTO SETTE TOMAMU」や「TOMAMU Wine House」では、トマム牛乳を使用した乳製品と、北海道の旬の食材や北海道のワインとのマリアージュを堪能できます。

星野リゾートトマムと考える自然とリゾートの関係

星野リゾートトマムは、新千歳空港から約90分という好立地でありながら、スキー・スノーボードや氷の街アイスヴィレッジ、夏には雲海テラスやウォーターアクティビティなど、バラエティ豊かな自然体験を楽しむことができます。そんなトマムが取り組むファーム星野の取り組みは、自然とリゾートの関係を考える上でとても貴重なものかもしれません。

星野リゾート トマム / 星野リゾート リゾナーレトマム

■所在地:北海道勇払郡占冠村字中トマム

星野リゾート トマム / 星野リゾート リゾナーレトマム 公式HP

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