日帰り観光に宿泊もおすすめ!長野県白馬村の人気温泉施設11選

長野県白馬村は天然温泉の宝庫!

長野県白馬村は「Hakuba Valley」と呼ばれる有名スキー場が集まるエリアの1つで、良質なパウダースノーを求めて毎年多くの観光客が集まるスポットです。

ウインタースポーツのイメージが強い白馬村ですが、実は村内に全6種類もの源泉が湧き出る珍しい温泉地としても知られており、温泉ファンからも絶大な人気を集めています。

そのため温泉旅館やホテル、日帰り温泉施設なども豊富にあり、友人同士や家族同士での旅行先としてもおすすめです。

白馬村で楽しめる6種類の源泉

白馬村には泉質が異なる6種類の源泉が湧き出ています。それぞれの特徴や効能について詳しく見ていきましょう。

白馬八方温泉

「白馬八方温泉」は「蛇紋岩(じゃもんがん)地層」と呼ばれる岩石の地層を通って湧きだす、無色透明のアルカリ単純泉です。八方尾根に多く見られる蛇紋岩はマグネシウムや鉄を多く含み、そこから湧きでる八方尾根温泉は、日本屈指の強アルカリ温泉として知られています。

強アルカリ性の泉質には、肌表面の古い角質や汚れを落とす効果があります。白馬八方温泉につかった方からは、「肌がスベスベになった!」という声が多く聞かれるほどです。

白馬塩の道温泉

「白馬の塩の道温泉」は舐めると塩辛いユニークな温泉で、泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉です。白馬塩の道温泉のお湯が塩辛いのは、地下1,050mという地中深くに封じ込められた海水を汲み上げているためです。

また、他の温泉では見られない多くの成分を含むという特徴も持ちます。くみ上げた直後は無色透明ですが、お湯に含まれる鉄や塩分が空気に触れて酸化し、茶褐色なお湯へと変化します。

お湯に塩分が多く含まれているので、体の芯から温まります。

白馬姫川温泉

「白馬姫川温泉」は白馬村から小谷村に向かって流れる姫川沿いに、自然に湧きだしている温泉です。

泉質はナトリウムを含む塩化物温泉という特徴があります。入浴時に皮膚に付着した塩分の効果で湯冷めしにくいという特徴から、「熱の湯」と呼ばれることもあります。

弱アルカリ性よりの中性というpHバランスは人間の血液と同程度の値ですので、肌への刺激が少なく、優しい泉質だということがわかります。

白馬かたくり温泉

「白馬かたくり温泉」は、無色透明の単純温泉です。美肌効果のあるミネラルを比較的多く含むため、特に女性から人気があります。

ミネラルを含む温泉は体を芯から温めてくれるほか、筋肉のこわばりをほぐしてくれる効果も期待できます。神経痛や筋肉痛・関節痛といった体の痛みのほか、冷え性の改善や疲労回復・健康増進のために利用する方も多いのが特徴です。

ウインタースポーツ、トレッキングなどで、体を動かした後に疲れを癒したいという人に多く利用されています。

白馬みずばしょう温泉

「白馬みずばしょう温泉」は透明感のある緑色をしたお湯で、泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉です。アルカリ性の泉質は肌表面を軟化させることから、ゴワゴワしがちな肘や、かかとがツルツルになります。

またナトリウム-炭酸水素塩泉は体の芯から温めてくれるため、冷え性や疲労回復にも効果が期待できます。筋肉痛や関節痛にお悩みの方だけでなく、五十肩やうちみ・神経痛が気になる方にも人気です。

白馬龍神温泉

「白馬龍神温泉」の泉質はナトリウム塩化物・硫酸塩泉の弱アルカリ性。ほかの温泉と比較して源泉成分が非常に濃く、白馬龍神温泉の湧く温泉施設では「千枚田」や「龍の鱗」のように源泉成分が堆積します。

ゆったり浸かれば肌表面をなめらかに整えてくれるだけでなく、神経痛や筋肉痛の緩和も期待できるため、ウインタースポーツやアウトドアの後のケアにもおすすめです。

白馬村で人気の温泉宿9選

ここからは白馬村でも特に人気のある温泉宿を厳選してご紹介します。

ホテル五龍館(白馬八方温泉)

白馬八方温泉エリアにある「ホテル五竜館」の大浴場(内湯)は、周りを大きなガラス窓で囲まれた開放的な空間です。広々とした木製の湯船をもつ露天風呂は屋根付きのため、雪が多く降る季節でも気にせず入浴可能です。

また平均温度100℃のドライサウナには、熱い石に自分で水をかけて使用するサウナ「セルフロウリュウ」が用意されています。八方尾根の地下65mからくみ上げた天然水の水風呂もあり、温泉やサウナのあとのクールダウンとして人気です。

ホテル五龍館は不定休の日帰り入浴プランも提供しています。大人2,000円・子ども1,000円でレンタルタオルがついてくるのに加え、アメニティも充実しているので、手ぶらで温泉に行けるのもうれしいポイントです。

【温泉サウナ】

営業時間:宿泊者 6:00~10:00 / 15:00~23:30

⽇帰り⼊浴(受付時間)15:00~20:00

サウナ 15:00~23:30

日帰り入浴料金:大人(12歳以上)2,000円、子ども(12歳未満)1,000円(6歳未満無料)※事前予約不要。フロントデスクで受付

信州白馬八方温泉 しろうま荘(白馬八方温泉)

「しろうま荘」のこだわりは、木のぬくもりや趣を感じる和風の内装です。部屋ごとに異なるデザインを採用していることからも、こだわりの強さを感じます。

木目模様のある多胡石(たごいし)という希少な石で作られている浴場は、落ち着きと味わいのある空間です。白馬八方温泉の源泉かけ流しの湯で、ろ過装置を併用した加水をしていない100%天然温泉です。

湯上りはスベスベの肌と体の芯から温まった感覚を味わえます。浴場自体はコンパクトな造りになっており、ゆったりと快適に利用できるのは一度に4~5人程度です。

事前に電話で予約すれば、日帰り温泉や休憩としても利用できます。

白馬ハイランドホテル(白馬姫川温泉)

「白馬ハイランドホテル」には2つの温泉施設があります。宿泊者専用の「わらび平の湯」では、「石の湯」と「岩の湯」という雰囲気の異なる浴場を一度に楽しめる点が魅力です。

特に露天風呂では全長10mという広大な湯船の目の前に水鏡を取り入れており、白馬の大自然を心行くまで堪能できる工夫が施されています。

「天神の湯」は宿泊者だけでなく日帰り温泉としても利用が可能です。「白馬三山」など北アルプスの山々を一望できるだけでなく、長野オリンピックが開催されたジャンプ台まで見える露天風呂が自慢です。

また冬のシーズンには宿泊者限定で「白馬ハイランドホテル」から白馬エリアの人気スキー場(白馬八方・岩岳・五竜・Hakuba47・さのさかスキー場)に行ける無料シャトルバスも運行しており、各スキー場へのアクセスも抜群です。

オークフォレスト(白馬姫川温泉)

白馬のスキー場でウインタースポーツを思う存分楽しみたい方には、白馬姫川温泉が湧き出るホテル「オークフォレスト」がおすすめです。

温泉施設には、男女別の屋根付き露天風呂と、天井の高い内湯が完備されています。

また「オークフォレスト」の冬季の宿泊プランには、「白馬五竜&Hakuba47リフト1日券付プラン」も用意されています。長野県の味覚をふんだんに使った朝食・夕食も人気なので、ウインタースポーツやグルメ・温泉を余すことなく楽しめます。

ホテルグランジャム栂池

栂池高原スキー場の栂池ゴンドラ山麓駅まで徒歩5分の立地にある「ホテルグランジャム栂池」は2019年に開業した新しいホテルです。

小さな露天風呂と内湯には、皮膚に塩分がつき湯冷めしにくい特徴のある白馬姫川温泉の湯を使用しています。数種類のなかから、好みのシャンプーとコンディショナーが選べるシャンプーバイキングもあります。

美肌の湯が、ウインタースポーツを楽しんだ後の疲れた身体をゆっくりと癒してくれるでしょう。

ホテルリゾートインマリオンシナノ(白馬姫川温泉)

「ホテルリゾートインマリオンシナノ」は、ホテルからスキー場まですぐにアクセスできる立地の良さが魅力です。

良質なパウダースノーで人気のある「栂池高原スキー場」の「親の原ゲレンデ」まで徒歩約1分、ゴンドラ「イブ」の乗り場まで徒歩約3分なので、時間いっぱい滑りつくしたいという方におすすめします。

ホテル最上階には「白馬姫川温泉」の湯を思う存分堪能できる展望大浴場があります。大浴場からは栂池高原スキー場や北アルプスの山々の大パノラマが望め、至福のひとときを過ごせます。

またフロントに申請すれば、1人1,000円でチェックアウト後も駐車場利用や入浴(12:00~)・荷物預かりなどのサービスをパッケージとして利用できる点も魅力です。

ホテルステラベラ(白馬かたくり温泉)

「ホテルステラベラ」の温泉は、ここだけしか見られない「みそ樽露天風呂」が自慢です。直径220cmという大きなみそ樽を利用した湯舟は、ホテルのスタッフや大工など多くの人が磨いて作り上げました。2004年の完成以来、白馬エリアで話題になっています。

古民家の帯戸を再利用した内装も味わい深く、非日常的なひとときを過ごせるでしょう。

また「ホテルステラベラ」は「白馬五竜スキー場」まで徒歩約3分という立地の良さでも支持されています。スキーやスノーボードはもちろん白馬の自然を満喫したい方にもおすすめです。

ホテルシェラリゾート白馬(白馬みずばしょう温泉)

「シェラリゾート白馬」では「白馬みずばしょう温泉」が湧き出る大浴場「古民家の湯」が人気です。江戸時代の古民家を活用した趣のある佇まいが印象的なホテルです。

浴場は大きな内湯のほか、檜の露天風呂と岩露天風呂の3種類の湯船があります。自然の森の向こう側に北アルプスの山々が広がり、美しい壮大な空気を味わえるのが魅力です。

宿泊客であればチェックアウト後でも大浴場を利用できるほか、日帰り入浴にも対応しています。

アメニティも豊富に取り揃えてあるので、観光の帰りに手ぶらで立ち寄っても安心です。

【日帰り入浴】

営業時間:13:00~17:00(最終入場16:00)(不定休)

料金:通常期 大人1,500円、子ども1,000円(タオル付),繁忙期 大人2,000円、子ども1,500円(タオル付)

※ゴールデンウィーク、夏休み、年末年始は特別料金設定あり。要問合せ

※メンテナンス等で利用不可の場合あり。来場前に要問合せ

白馬龍神温泉 なごみの湯宿(白馬龍神温泉)

「サウナや珍しい湯船も利用してみたい!」という方におすすめなのが「白馬龍神温泉 なごみの湯宿」です。

地域最大級の温泉施設で、開放感のある露天風呂や陶器でできた湯船に浸かれる「つぼ湯」、外の景色を満喫しながら入浴できる内湯など、バリエーション豊かな湯船があります。

2023年冬からは、龍神をモチーフにした神秘的なプロジェクションマッピングが夜の露天風呂に導入され、注目を集めています。

温泉以外にも、ドライサウナや水風呂、宿泊者専用の岩盤浴も完備。さらに日帰り温泉にも対応しているので、白馬観光のスケジュールにぜひ組み込みたいですね。

【日帰り入浴】

営業時間:15:00~20:00(19:30最終入店)

料金:大人2,000円、子ども(小学生)1,000円※タオル付 ※未就学児無料

白馬村で人気の日帰り温泉施設2選

気軽に立ち寄れる白馬村のおすすめの温泉施設を2つご紹介します。

八方の湯(白馬八方温泉)

白馬八方温泉を楽しめる温泉施設は数多くありますが、中でも「八方の湯」は最も大きな日帰り温泉として、多くの利用客が足を運びます。

人気の秘密は湯船から見える美しい眺めです。「白馬三山」と称される白馬岳・杓子(しゃくし)岳・白馬鑓ケ岳(はくばやりがたけ)など、白馬の山並みを一望できます。

白馬八方バスターミナルのすぐ目の前で、なおかつ八方温泉街の入口にあるため、温泉巡りの大トリはもちろん、スキーやスノーボード帰りにふらっと立ち寄るのもおすすめです。

倉下の湯(白馬塩の道温泉)

「倉下の湯」は1994年に「白馬塩の道温泉」の元湯として創業・開湯した日帰り温泉施設です。

倉下の湯で使用している温泉水は敷地内の地下1,050mの地層からくみ上げており、ナトリウムイオンやマグネシウムイオン・メタホウ酸・炭酸水素イオンなどの成分を豊富に含んでいるという特徴があります。

濃度の高い天然温泉を、源泉100%かけ流しで贅沢に味わえるという点が、大きな魅力です。

さらに露天風呂から北アルプスの山々を一望できるのも人気の秘密です。地球のエネルギーを蓄えた豊かな泉質と、広大な自然を感じられる開放的な浴場で、非日常的な時間を味わってみてはいかがでしょうか。

白馬で温泉巡りを楽しむための3つのコツ

白馬エリアには多くの温泉施設があるため、最大限満喫するにはコツが必要です。ここからは白馬の温泉を楽しむための3つのコツをご紹介します。

温泉共通入浴券を購入する

白馬村で温泉巡りをするのであれば、白馬村内の道の駅や観光案内所で販売されている「温泉共通入浴券」の購入がおすすめ。冊子の形になっており、持ち運びしやすく便利です。

値段は1冊1,200円で、1冊で1,500円分の入浴券として利用が可能です。白馬村内で複数の日帰り温泉を周る際に便利なので、温泉街に到着したらまず購入しましょう。

なおゴールデンウィーク・お盆・年末年始など利用できない期間もあるため、注意が必要です。

旅行の目的にあった宿泊施設を選ぶ

白馬村には温泉施設だけでなく、ホテルや旅館・ペンション・民泊といった宿泊施設が多くあります。そのため連泊して複数の温泉に入ったり、白馬観光や地元のグルメを堪能したりするのもおすすめです。

特に冬のシーズンは国内外から多くのスキーヤー・スノーボーダーが訪れ、ウインタースポーツや温泉・宿泊を一度に満喫するという旅行客も少なくありません。

リフト券付きのプランや地元の食材を味わえるプランなど、宿泊施設ごとにさまざまな工夫を凝らしている点も注目ポイントです。

便利でお得な交通手段を選ぶ

せっかく観光に行くのであれば、できるだけ楽でお得な交通手段を選びたいところですよね。

高速バス「スノーライナー」は、白馬エリアのスキー場へ直通運転をしており、成田空港や羽田空港のほか、横浜駅のようなターミナル駅からも乗り換えなしでの移動が可能です。

白馬村の宿泊施設の中には、ゲレンデまで無料で移動できるシャトルバスを運行している場所もあります。

また各スキー場間をつなぐシャトルバスもあるため、一度の滞在で複数のスキー場を楽しめます。

スキー旅行は大きな荷物を持っての移動が多いため、スノーライナーのようにゲレンデに楽に行ける交通手段を選ぶことが大切です。詳細は、スノーライナー公式Webサイトをチェックしてみてください。

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まとめ

白馬村には個性豊かな温泉施設が多くあるので、できるだけ多くの施設を利用したいという方もいるでしょう。共通入浴券を活用した温泉巡りはもちろん、地元のグルメを味わったり、お土産屋さんをはしごしたりするのもおすすめです。美しい景色とともに白馬の魅力を存分に満喫してください。

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