前海の集中的なデジタル産業レイアウトは大湾区の開発を促進

AsiaNet 100544 (2036)

【深セン(中国)2023年12月6日新華社=共同通信JBN】デジタル貿易は世界の経済開発における重要なトレンドの1つであり、中国経済開発の新たな焦点となっています。広東省人民政府総局(General Office of the People's Government of Guangdong Province)は最近、Notice on the Issuance of the Three-Year Action Plan for the Construction of the “Digital Bay Area"(「デジタルベイエリア」建設のための3カ年行動計画の発行に関する通知)を発表しました。この中では、Qianhai Shenzhen-Hong Kong Modern Service Industry Cooperation Zone(前海深セン・香港現代サービス産業協力区)の協力プラットフォームが試行的および試験的実施に最大限に活用され、デジタル化を通じて、広東省、香港、マカオの経済開発、公共サービス、および社会統治の徹底的な統合が促進されるとしています。

深センの前海市はデジタル経済産業を集中的に展開しています。そこでは情報産業とデジタル化の分野で強固な基盤が築かれています。一方、前海の高度に発達した情報産業とさまざまなデジタル化アプリケーションは、クラウドやネットワークなどの新しいインフラストラクチャーに対する強い需要も持っています。Authority of Qianhai Shenzhen-Hong Kong Modern Service Industry Cooperation Zoneによると、この地域は広東・香港・マカオ大湾区の情報インフラの相互接続を促進するため、新たな試行Internet Exchange Points(インターネットエクスチェンジポイント)の建設を積極的に推進しています。

EY Greater Bay Area Center of Excellence(EY大湾区エクセレンスセンター)は、2023年4月に前海に正式に設立され、テクノロジー交流と展示ゾーン、テクノロジー応用と研究開発(R&D)ゾーン、Cybersecurity Center(サイバーセキュリティセンター)の3つの主要機能分野で構成されています。EY China SouthのマネジングパートナーであるWilliam Huang氏はインタビューで、EYは、前海を重要な拠点として科学技術イノベーションの発展と研究開発を加速し、大湾区の企業がデジタルトランスフォーメーションを実行し、革新的な企業の育成を加速できるよう支援するとともに、業界をリードするサイバーセキュリティ管理および運用サービスを提供したいと考えていると述べました。

前海はインテリジェント産業の構築と工業団地のデジタル化の最前線にあり続けてきました。このほど、「Shenzhen-Hong Kong + Intelligent Park Comprehensive Service Platform(深セン・香港+インテリジェントパーク総合サービスプラットフォーム)」の最初の適用プロジェクトであるQianhai Shenzhen-Hong Kong Youth Innovation and Entrepreneur Hub(前海深セン・香港青年イノベーションおよび起業家ハブ)が「2023 China Leading Intelligent Industrial Park Digital Innovation Award (2023年中国リーディングインテリジェント工業団地デジタルイノベーション賞)」を受賞しました。

現在、Shenzhen-Hong Kong + Intelligent Park Comprehensive Service Platformのさまざまな機能モジュールが利用可能で、Qianhai Shenzhen-Hong Kong Youth Innovation and Entrepreneur Hubの中央および北部エリア、Qianhai Towers(前海タワー)、Qianhai Comprehensive Bonded Zone(前海総合保税区)、International Talent Hub(国際人材ハブ)、International Legal Affairs Zone(国際法務区)、Longhai Home Community(竜海ホームコミュニティー)、Tanglangcheng Talent Housing(塘朗城人材ハウス)、Qianhai Builders Park(前海建設パーク)、Youth Apartments(ユースアパートメント)など、多くのパークプロジェクトで安定して稼働しており、前海のさまざまな局の下にある産業スペースの運営サービスのインテリジェントアップグレードを効果的にサポートしています。

前海は、次世代ネットワークインフラ、クロスボーダーeコマースの新たなビジネスモデル、クロスボーダー取引向けのビッグデータプラットフォーム、デジタル付加価値サービスの整備において重要な役割を果たしてきたと推定されています。また、この地域は既存の優れたビジネス環境を基盤として一連のデジタル改革施策を推進しており、貿易の発展を支援する先導的な実証に新たな勢いを与えています。

デジタル化を活用して、クロスボーダーeコマース企業117社が前海に定着しています。昨年、前海のクロスボーダーeコマースの輸出入額は382億元に達し、前年比178.8%増加しました。今年1月から6月までのクロスボーダーeコマースの輸出入額は205億1000万元に達し、前年比で5倍近く増加しました。

ソース:Authority of Qianhai Shenzhen-Hong Kong Modern Service Industry Cooperation Zone