宮崎駿アニメ作品、北米で首位 「君たち―」週末興行収入

宮崎駿監督

 【ロサンゼルス共同】宮崎駿監督の長編アニメ映画「君たちはどう生きるか」が、北米での公開後初の週末となる8~10日の興行収入で1280万ドル(約18億6千万円)を超える見込みとなり、トップに立った。映画情報サイトの集計で10日分かった。米メディアによると、原作がないオリジナルアニメ作品が首位になるのは初めて。

 「君たちはどう生きるか」は宮崎監督が感銘を受けた吉野源三郎の同名小説からタイトルを取っているが、原作ではない。北米で8日に公開が始まった。公開後1週目の週末興行収入は作品の人気を大きく左右するとされる。

 宮崎監督は「千と千尋の神隠し」でベルリン国際映画祭金熊賞や米アカデミー賞長編アニメ賞を受賞するなどし、日本国外でも高く評価されている。「君たちはどう生きるか」はロサンゼルスやニューヨークの映画批評家協会賞のアニメ映画賞を受賞している。

 北米で1日公開の山崎貴監督作「ゴジラ―1.0(マイナスワン)」も3位にランクイン。2位は大ヒットシリーズ「ハンガー・ゲーム」の最新作だった。

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