中国西部の「チューリング・タウン」、AIを活用して産業のデジタル化を促進

AsiaNet 100553 (2068)

【咸陽(中国)2023年12月8日新華社=共同通信JBN】中国西部・陝西省の咸陽ハイテク産業開発区(Xianyang High-tech Industrial Development Zone)でデジタル化は、多くの伝統的な製造企業にとって、板金加工会社であっても、産業高度化のための一般的な選択肢です。

AIを活用した品質検査モデルにより、Huatai Kitchen Equipmentは生産の効率性水準が35%増加しました。同社の今年第3四半期の売上高は、スマートレストランの開発と関連ブランディング効果により、前年同期比で480万元増加しました。

同社は当初、生産のデジタル化についてほとんど考えていませんでした。しかし、同開発区の産業デジタル化推進プラットフォームが提供するサービスを活用することで、打開策を見出しました。

企業のデジタルトランスフォーメーションを促進するため、同区は産業インターネットプラットフォーム、デジタルトランスフォーメーション能力センター、エンパワーメントセンター、共済センターを設立し、企業にAI産業コンサルティング、AI産業設計などのサービスを提供しています。

現在、同区は715の主要プログラムと927の能力ツールを提供し、117の企業がクラウド導入とスマート技術を取り入れるのを支援しています。

同区は、1000Pの計算能力を持つインテリジェントコンピューティングセンターを建設し、AI産業化に重点を置いたサービスを提供しています。コンピューティングパワーサービス、AIGC技術研究開発、シーン応用、産業インキュベーションのセンターを開発し、総合的なサービスで強力なコンピューティングパワーと人材を持つ企業を誘致することに力を入れています。

また、1万8000平方メートルの「Daqin Metaverse Smart Complex」を建設中で、2024年前半に完成・稼動する予定です。

この複合施設は主にデジタルトランスフォーメーション達成ディスプレー、デジタル展示、VR没入型体験、デジタル文化観光インタラクティブ・プロジェクトなどに従事し、咸陽ハイテク産業開発区を中国西部の「チューリング・タウン」に育て上げます。

ソース:Xianyang High-tech Industrial Development Zone