ロイヤルズが先発補強を狙う ストローマン、ジオリトらに興味か

ロイヤルズは今オフ、先発投手の補強を目指しており、カージナルスと契約したソニー・グレイやホワイトソックスとの契約合意が報じられているエリック・フェディの獲得に乗り出していたことが明らかになっている。パドレスからFAとなったセス・ルーゴへの関心も報じられているが、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、ロイヤルズはカブスからFAとなったマーカス・ストローマンやガーディアンズからFAとなったルーカス・ジオリトにも興味を示しているようだ。

現時点で予想されているロイヤルズの来季ローテーションは、コール・ラガンス、ブレイディ・シンガー、ジョーダン・ライルズ、ダニエル・リンチ4世、アンヘル・セルパという顔ぶれ。今年6月末にアロルディス・チャップマンとのトレードで加入したあと、8月に月間最優秀投手に選ばれるなど飛躍を遂げたラガンスはともかく、防御率5点台のシンガー、防御率6点台で17敗を喫したライルズ、メジャー通算防御率5点台のリンチ4世、メジャー通算6度の先発経験しかないセルパという2番手以降のメンバーには大きな不安が残る。

オプトアウト(契約破棄)の権利を行使してFAとなったストローマンはオールスター・ゲーム選出2度の実績を持つ32歳の右腕で、今季は27試合(うち25先発)に登板して10勝9敗、防御率3.95を記録。前半戦は9勝6敗、防御率2.96と好調で4年ぶり2度目の球宴選出を果たしたが、後半戦は故障の影響もあって1勝3敗、防御率8.63と大きく失速した。

移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はFA選手ランキングでストローマンを18位に置いており、契約規模を2年4400万ドルと予想。ロイヤルズのJ・J・ピコーロGMは今オフの補強資金について「3000万ドル前後」と話しており、ストローマンを獲得すれば、その大半を費やしてしまうことになる。そのため、「MLBトレード・ルーマーズ」はロイヤルズのストローマン獲得は難しいのではないかとの見解を示している。

ジオリトは同ランキングの17位で、こちらも2年4400万ドルの予想。ストローマン同様、ロイヤルズの補強資金で獲得を狙うには少し価格が高すぎると言える。なお、ロイヤルズは先発補強のためにトレード市場にも目を向けているとみられており、FA補強が難しいと判断すれば、トレード市場での動きを本格化させることになるだろう。

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