大谷、縁ある球団に移籍 米挑戦の契機となったドジャース

2012年9月、大谷翔平が在籍する花巻東高を訪問し、取材に応じるドジャースのホワイト・GM補佐=岩手県花巻市

 【ロサンゼルス共同】米大リーグ、ドジャースと大谷翔平(29)の縁は10年以上前までさかのぼる。岩手・花巻東高入学後、最初に関心を示してくれたのがドジャースのスカウトだったといい、メジャー挑戦を意識したのは「そこがきっかけ」と振り返る。長らくすれ違いの続いていた両者が、ようやく結ばれた。

 結果的にプロ野球日本ハム入りを決めた高校3年時は、当時のGM補佐が花巻東高を訪れ、獲得の意思を示していた。

 2017年、日本ハムからメジャー移籍を目指した際も、熱心に動いた。直接交渉ではエース左腕カーショーが、結婚記念日にもかかわらず参加。当時、ナ・リーグにはDH制がなく、投打「二刀流」の実現はハードルが高い状況だったが、近い将来、ナにも採用されると把握していた球団側は、複数年に及ぶ起用プランを提示して口説いた。

 今年6月。投打同時出場したドジャース戦後に「強いチームはゲームプランを立てて、全員で同じ目的意識を持ってくる」と語っていた大谷。11年連続でプレーオフに進んだ強さを、身をもって感じた様子だった。

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