カブス、マリナーズ、パイレーツがジョシュ・ネイラー獲得に興味

地元紙「クリーブランド・プレーン・ディーラー」のポール・ホインズ記者によると、ウィンター・ミーティングの期間中、ジョシュ・ネイラー(ガーディアンズ)をトレードで獲得することについて、カブス、マリナーズ、パイレーツの3チームが興味を示していたようだ。ただし、現時点ではトレード交渉が進展している様子はないという。ホインズ記者は「オフェンス面に課題を抱えていることを考えると、ネイラーの放出を検討するのは奇妙だ。とはいえ、オファーに耳を傾けても損はしないだろう」としている。

現在26歳のネイラーはメジャー5年目の今季、121試合に出場して打率.308、17本塁打、97打点、10盗塁、OPS.843の好成績をマーク。本塁打こそ昨季(20本)から減少したものの、キャリアハイのシーズンとなった。FAまであと2年保有できるため、ガーディアンズとしては放出を急ぐ理由はない。むしろリーグ下位の得点力しかない打線のなかで重要な戦力の1人である。

ただし、ガーディアンズは年俸調停権を取得し、年俸が上昇し始めた選手をFA前にトレードで放出してしまうことがよくある。ネイラーは来季が年俸調停期間2年目のシーズンであり、年俸は720万ドルとの予想。2025年シーズン終了後にはFAとなる。球団が放映権に関する不確実性を抱えていることを考えると、ネイラーの放出を検討していても決して不思議ではないというわけだ。

カブスはユーティリティ・プレーヤーのクリストファー・モレルに一塁の守備練習をさせていることからもわかるように、正一塁手が不在の状況。フィリーズからFAとなったリース・ホスキンスらに興味を示しているようだが、ネイラーを獲得できれば一塁手問題は一気に解決する。

マリナーズはジェリー・ディポート編成本部長がコンタクト能力の高い打者を集める方針を示しており、三振の少ないネイラー(今季495打席で68三振)はそのチーム方針に合致する。タイ・フランスは一塁手のわりに攻撃面での貢献度が低く、ネイラーを獲得できればアップグレードになる。また、指名打者の枠も空いており、フランスとネイラーを共存させることも可能だ。

パイレーツも正一塁手が不在の状況。再建途上のチームだが、ネイラーの獲得を検討しているということは、コンテンド期の到来が近いと考えているのかもしれない。

3チームから関心が寄せられているものの、得点力不足というガーディアンズの課題を考えると、積極的にネイラー放出に動くことは考えにくい。ネイラーを獲得するためには、大きな対価が必要となることは間違いなさそうだ。

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