首相、国際秩序維持へ連携 日ASEAN会議に意欲

 岸田文雄首相は11日の参院本会議で、東京都内で17日に開く日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の特別首脳会議で連携強化を確認する考えを示した。「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持するパートナーとして、具体的な取り組みを広く発信したい」と述べた。覇権主義的な行動を強める中国を念頭に「世界のどこであっても力による一方的な現状変更の試みを許してはならない」と強調した。

 東京電力福島第1原発処理水の海洋放出については、日中間で協議と対話を通じて解決方法を見いだしていく方針で一致していると指摘。「日本の取り組みを説明し、輸入規制の即時撤廃を強く求めていく」とした。

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