NASCARの新鋭、トラックハウス・レーシングがMotoGPに新規参戦。追放受けたRNFを引き継いで、2024年に始動

 12月5日、MotoGPを運営するドルナスポーツはNASCARに参戦しているトラックハウス・レーシングチームが、アプリリアのインディペンデントチームとして2024年シーズンより参戦することを発表した。

 2023年シーズンはアプリリアのサテライトチームとして、クリプトデータRNF・MotoGPチームが参戦していた。しかし、公共のイメージに悪影響を与える度重なる行いや参加協定違反をしてきたとされており、2024年はエントリーが取り消されることになった。

 そのことを受けて、MotoGP選考委員会はアプリリアのマシンで参戦するインディペンデントチームの申請を審査していた。その間、2023年シーズンの最終戦後に行われたバレンシアテストでは、アプリリア・レーシング、さらに2024年シーズンにおける暫定エントリーリストでも、アプリリア・レーシング・インディペンデント・チームと記されていた。

 そこで名乗りを上げたのが、トラックハウス・レーシングチームだ。クリプトデータRNF・MotoGPチームを引き継ぐ形で、2024年シーズンからMotoGPに初参戦することを明らかした。アプリリアと提携を結び、ミゲール・オリベイラとラウル・フェルナンデスをそのまま起用して、2台のRS-GPを走らせる。

2024年シーズンからMotoGPに新規参戦するトラックハウス・レーシングチームの発表会

 トラックハウス・レーシングチームは、アメリカの全米自動車競走協会が主催するストックカーレースのNASCARカップシリーズに、2021年よりレースデビューしたチームだ。参戦経験は浅いものの、すでに優勝や表彰台を獲得するなど数々の成功を収めており、健闘を見せている。

 5日にはイタリア・ミラノで参戦発表会が行われ、トラックハウスの創設者でありオーナーのジャスティン・マークスや、アプリリア・レーシングCEOのマッシモ・リボラらが出席。

 その際には、アメリカ国旗をあしらったシンボリックなマシンも公開された。ニッキー・ヘイデンが過去の2008年に使用したテストカラーにちなんだものであり、2024年に使用されるカラーリングではないようだ。新カラーリングについては、シーズン開幕前までに新たに発表されるとのことだ。

2024年シーズンからMotoGPに新規参戦するトラックハウス・レーシングチームの発表会
2024年シーズンからMotoGPに新規参戦するトラックハウス・レーシングチームの発表会
2024年シーズンからMotoGPに新規参戦するトラックハウス・レーシングチームの発表会

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