【速報】今年2回目の「江東区長選挙2023投票マッチング」の利用者の結果を分析!有権者の求める政策は?各候補者とのマッチ率は?

今年4月の江東区長選挙で初当選した木村弥生前区長の辞職に伴い、12月10日に投開票が行われた江東区長選挙は新人5人が争い、大久保朋果氏が初めての当選を果たしました。選挙ドットコムはTOKYO MXと共同で、自分の考えがどの候補者に近いかを調べられる「江東区長選挙2023投票マッチング」を12月4日にリリースし、これまで8千人を超える方にご利用いただきました。

今回、選挙ドットコムは12月11日時点での利用状況を集計し、投票マッチング利用者の年代層や投票行動の傾向、重視する政策とその賛否などをとりまとめ、結果を分析しました。また、前回(2023年4月)の江東区長選の際に行った投票マッチングの結果と比較し、有権者の興味関心にどのような変化があったのかも分析しました。

今回の利用者の性別、年代別の割合は?

今回の投票マッチングの利用者は、12月4日から12月11日(正午時点)までの約1週間で8173人でした。

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まず利用者の性別を調べてみると、男性が53.3%、女性が40.4%でした。「その他」は0.5%、「回答しない」を選択した人は5.8%でした。

次に、利用者の年代を調べてみると、最も多かったのは40代で28.6%。次いで、30代が27.1%、50代が20.2%、18~29歳が14.2%と続きました

投票頻度については、「必ず投票に行っている」が82.0%でした。「たまに投票に行く」は13.2%、「投票に行っていない」は4.8%でした。

江東区内の利用者の政党支持率ナンバーワンは?

今回は全候補者が無所属ながら、国政政党や地域政党が応援に入る激戦となりましたが、投票マッチング利用者の政党支持率はどうだったのでしょうか?

利用者のうち江東区内在住の7322人(全体の82.0%)の支持政党で、最も多かった回答は「支持する政党はない」で79.4%を占めました。

支持政党をみると、自由民主党が6.5%、国民民主党が3.8%、日本維新の会が2.8%、立憲民主党が1.6%と続きました。「その他の政党」が1.49%で、日本共産党(1.45%)、れいわ新選組(1.41%)を上回ったのも特徴です。次に、公明党0.8%、参政党0.6%、社民党0.2%と続きました

利用者が重視していた政策は?どの候補者に多くマッチした?

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投票マッチングでは、20の設問のテーマから重視する項目を3つ選ぶ設問があります。区内在住者が重要項目に挙げたのは「高齢者福祉よりも少子化対策に財源を優先して配分すべきですか?」で、37.6%でした。

次いで、「区立小中学校の給食費無償化を今後も継続すべきですか」(32.4%)、3位は「地下鉄8号線延伸事業について、計画通り補助金を負担すべきですか?」(30.8%)、4位は「海抜0メートル地帯の水害対策を強化すべきですか?」(28.5%)、5位は「18歳以下の子どもに3万円分の電子クーポンを配布する事業を今後も行うべきですか?」(26.6%)、6位は「JR総武支線(越中島貨物線)の一部を利用した亀戸~新木場間の新たな交通機関LRTを整備すべきですか?」と続きました。

利用者がマッチした候補者の割合は、当選した大久保朋果氏が最多の29.8%、次点の酒井菜摘氏が24.8%、猪野隆氏が20.1%、小暮裕之氏が12.8%、三戸安弥氏が12.5%と続きました。新人5人の激戦の中マッチング率は僅かな差となりました。

最も関心を集めた設問では、「財源は少子化対策優先」が7割超え

最後にクロス集計の結果を紹介します。

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江東区在住の利用者が重視する項目に男女で違いがあるかを比較しました。6位までに入った項目は。順番は異なりますが、男女ともに共通し、子育て支援や江東区の地域事情に関連する事項となりました。

一方、候補者の意見が分かれた政策は今回の選挙戦のきっかけとなった選挙時の有料ネット広告解禁や、同区で増加している外国人住民に関連する政策でしたが、区民の関心が高い政策とは一致していないことも浮き彫りとなりました。

【候補者5人の意見の違いが分かる参考記事】江東区長選挙の立候補者の政策の違いが一目でわかる!投票マッチングの政策比較表と全回答を一挙紹介

最後に、最も関心が高かった「高齢者福祉よりも少子化対策に財源を配分すべきですか」と尋ねた設問の賛否はどうだったのでしょうか。

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「賛成」が52.1%、「やや賛成」が18.4%で、賛成が全体の約70.5%を占めました。「反対」は4.8%、「やや反対」は5.3%にとどまりました。「どちらともいえない」は19.5%でした。

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