男性に火をつけ殺害したか…無罪主張の28歳男に懲役18年求刑 検察「残忍で悪質」 弁護側「動機がない」 静岡地裁沼津支部

去年3月、静岡県三島市で、建設業の従業員の男性に火をつけ殺害した罪に問われている男に対し、検察側は懲役18年を求刑しました。

起訴状などによりますと、清水町の28歳の建設業の男は去年3月、三島市内の資材置き場で、伊豆の国市の当時42歳の建設作業員の男性にジェット燃料油をかけてライターで火をつけ、殺害した罪に問われています。

11日の裁判で検察側は「被害者は全身の約7割に致命傷となる熱傷を負った。被告人は消火や救護もせず、捨て台詞を残して現場を立ち去っていて、犯行態様は極めて残忍で悪質」と指摘し、懲役18年を求刑しました。

一方、弁護側は、「被告人には殺害する動機がなく、ジェット燃料油が入っていたドラム缶などからは、被告人のDNAや指紋は検出されていない」として殺人罪は成立しないと主張しました。

判決は20日に言い渡されます。

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