プラスチックごみを「燃えるごみ」から「資源ごみ」に 岡山市南区にプラスチックの中間処理施設が完成

岡山市は、現在、プラスチックごみを「燃えるごみ」として扱っていますが、2024年3月からは「資源ごみ」として分別回収します。
分別回収したプラスチックを再利用するための中間処理施設が完成しました。

11日、岡山市南区に完成したプラスチックの中間処理施設には、2024年3月の稼働を前に、岡山県の市町村から廃棄物の担当者ら約20人が見学に訪れました。

(中間処理受託会社・藤クリーン/松田一寿 社長)
「風力と重力で軽いものと重いものを分けていきます」

回収したプラスチックからリサイクルできる部分を取り出し、圧縮・梱包した後、広島県のリサイクルセンターに運びます。1日の処理能力は約47tです。

(見学に来た新見市の担当者)
「試験的にプラごみの回収を行なっている状況なので大変このような施設は参考になりました」

岡山市は、2024年3月からプラスチックごみを「資源ごみ」として扱い、週に1回、分別回収します。

ごみの削減を図るとともに、焼却処理による二酸化炭素の排出を抑えるのが狙いです。

しかし課題もあります。

(記者)
「こちらのペットボトルキャップはプラスチック資源として出すことができますが、本体は出すことができません」

プラスチックとして回収されるのは、食品の入っていた容器やプラスチック製のおもちゃなどです。

一方、ペットボトルの本体に加え、ゴムやシリコンでできた製品、小型家電などはプラスチックとして回収されません。

(岡山市 資源循環推進室/吉田章裕 室長)
「何が対象で何が対象でないか分かりにくいところがあるので、皆さまの声を聞いて特設サイトの方で解説していきたい。地域の力でリサイクルの推進を進めていきたい」

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