「THE W」紅しょうが“5度目の正直”で優勝!「今年一番いいネタで取れてよかった」

日本テレビ系で12月9日に放送された「女芸人No.1決定戦 THE W」の決勝戦で、紅しょうが(熊元プロレス、稲田美紀)が“7代目女王”に輝いた。

女芸人No.1を決定する賞レース「THE W」。今大会は過去最高の863組がエントリーし、初代女王のゆりやんレトリィバァをはじめ、あぁ~しらき、エルフ、スパイク、ハイツ友の会、はるかぜに告ぐ、紅しょうが、変ホ長調、ぼる塾、梵天、まいあんつ、やす子の12組が決勝に進出した。決勝戦では、3ブロックを勝ち上がったスパイク、紅しょうが、エルフが最終決戦へ駒を進め、審査員から4票を集めて、紅しょうが優勝した。

紅しょうがは、4年連続5度目の決勝進出。優勝が決定した瞬間に涙を見せた稲田は、優勝した瞬間について「涙は勝手に流れていた」と振り返り、「優勝したんかなと一番思っているんですけど、本当にうれしい。熊元さんと何かで優勝することができていなかったので、一等賞を取れたことが本当にうれしいですし、一緒にやってきてくれてありがとう」と約10年共に歩んできた相方への感謝の気持ちを告白。熊元も「(結成)10年の半分は『THE W』に出ていて、『レギュラー番組や』とか言われていたので、早く卒業できたらと思っていて。2人で一番好きなネタで取れたのでよかった」と悲願ともいえる優勝への率直な思いを明かした。

ブロックでは相撲部屋の出待ちをする女性ファンのネタ、最終決戦ではスカートがパンツの中に入ってしまっている女性のネタを披露し、紅しょうがの世界観に視聴者を引き込んだ。ネタのチョイス理由を聞かれた熊元が「私たちのネタは、ちょうどいいラインで品がないなと思っていて(笑)。それを私だけじゃなく、こっち(稲田)にもいい感じに入れ込めたかなと思います」とコメント。稲田も「特に1本目に関しては、今年できた一番いいネタだったので、まずやりたいなっていうのがあったので、できてよかったです」と自信のネタを披露できたことへの満足感をうかがわせ、「勝ち抜くには強いネタが2本いると思っていた。それが今年はちゃんとできたと思う」と晴れやかな表情を見せた。

優勝賞金は1000万円。副賞として日本テレビの人気16番組への出演、冠番組の制作、来年に東京ドームで行われる巨人開幕戦の始球式などが贈呈される。

稲田は「お世話になった人にお金めちゃくちゃ使うと決めていたので、同期や後輩、先輩方といい焼き肉を食べに行きたい」と優勝賞金の使い道について述べると、「今年東京に出てきたんですけど、大阪から出てくる時に入れられる当てもないのに、何も考えず歯を1本抜いてきてしまって。もう1本抜かないといけない歯があって、インプラント入れたらたぶん100万円ぐらいは絶対にかかる。 やっぱり歯は大事なんで、やっと入れられるぞという気持ちです」と熊元が話し、その後も、記者から歯に関する質問が相次ぐと「歯のことばっかり記事になる!(笑)」と嘆く一幕も。

過去に「優勝したら上京したい」と話していた紅しょうが。昨年も最終決戦まで進出したものの、最終決戦で惜しくも敗退した。そんな中、優勝せずに東京に出てきたことに関して、稲田は「東京に出てきたからこそ、より負けられないという思いが強かった。もう優勝しかないなと思っていた」と自身を奮い立たせていたそうで、熊元も「何の結果を出さず、武器も持たずに東京に出てきたので、覚悟を持っていた。本当に優勝できてよかった」と、あらためて優勝の喜びをかみ締めた。

最後に、次なる夢を聞かれると「俳優さんと結婚する以外でってことですか?」と稲田が記者に質問返し。続けて「婚活のためにネタしてるので、 今回パンツを見せるとか、ちょんまげを作るというのは、いろいろつらいところもあったんですけども、そこを、受け入れてくれるおおらかな人が、出てくるんじゃないかなと思っています」とアピール。熊元は「優勝という目標は達成させてもらいましたけど、1冠だけじゃなく何回も取っているのを見ているので、ネタをもっともっと磨いていきたい」と目を輝かせ、「『おつかれさん』っていうギャグがあるんですけど、それが街に広がってはやったら」と野望を口にした。

なお、今回の「THE W」決勝戦の模様は、TVerで12月16日午後6:59まで見逃し配信されている。

© 株式会社東京ニュース通信社