「まずはレギュラー。ゆくゆくは4番」末包昇大 広島カープの和製大砲 パワーの源「食べる量がすごい」菊池・田中・野間らプロ選手も驚きの証言

プロ2年目の今シーズンは自身、初の2けたとなる11本のホームランをマークした 広島カープの 末包昇大 選手。後半の勢いそのままに来シーズンの活躍が期待されるが、本人に意気込みを聞いた。

伊東平 アナウンサー
あらためて今シーズンを振り返って。

広島カープ 末包昇大 選手
出だしはちょっと悪かったんですけど、そこから自分なりにがんばって、後半はよかったかなと思います。

伊東平 アナウンサー
自身、初めての2けたホームランということになりましたが、シーズンの当初の自分を思い返してみて、これぐらい打ちますよだったのか、それともこんなに打てるとは思わなかったのか?

末包昇大 選手
こんなに打てるとは思わなかったですね。やっぱり成功例がないと、自分自身はできないので。昨年、打っていなかったぶん、ちょっとびっくりしました。

伊東平 アナウンサー
特に8月は後半10試合で一気に5本量産でしたが。

末包昇大 選手
8月前半がダメすぎて、後半、めちゃくちゃよかったんです。なんていうんですか、自分の中のテンションがすごく前半が死んでいたんですけど、後半、盛り返して「ウォーッ!」ってなっていました(笑)

伊東平 アナウンサー
あと、クライマックスシリーズ、(DeNAの)今永投手から打ったホームランは自信になったんじゃないですか?

末包昇大 選手
あれは、めちゃくちゃうれしかったですね。1点を取りに行きたいっていうベンチの考えだったので、そこで何か一発で仕留められたのが本当にうれしくて。あれ、ベンチに帰ってきて、ベンチの裏で全員でハイタッチして(笑)

伊東平 アナウンサー
本当にチームにとっても大きな一発でした。シーズン中にちょっと苦戦する場面もあった今永投手から打ったわけですから、来シーズンに向けて大きな自信になりましたか?

末包昇大 選手
そうですね。やっぱり、いいピッチャーが打てるホームランというのは本当にうれしいです。自信になりますし、来シーズン、それも続けていければなと思います。

伊東平 アナウンサー
来年、ポジションをつかむという点では、この秋のキャンプはファーストの守備にも挑戦されましたが、外野、ファースト、いかがですか?

末包昇大 選手
もちろん外野でレギュラーを取りたいなと思っていますけど、いろんな自分の中でオプションが増えれば出場機会も増えると思いますし、やっぱり打席数をもらわないことにはホームランも打てないと思うので、そのためにも試合数出られればと思っています。

伊東平 アナウンサー
木村さん、いろんなスラッガーを取材されてきましたけど、いかがですか?

コメンテーター 木村雅俊 さん(中国新聞社 編集委員室 特別委員)
本当に今永投手から打ったホームランの軌道・弾道が長距離砲の弾道だったような気がするんです。高く上がって。あれを見た瞬間に『来年、これで末包行けるな』っていうふうに記者席はなっていました。

伊東平 アナウンサー
実はわたくし、先月のカープファン感謝デーで『裏ファン感』というのを担当しておりまして、選手たちからいろんな話を聞きました。トークテーマカードを使ったんですが、そのうちの1枚が『チームで一番〇〇な選手』。かなり多くの選手が、このカードを引いたときに末包選手の名前を挙げました。

裏ファン感『チームで一番〇〇な選手』(マツダスタジアム・11月23日)

広島カープ 野間峻祥 選手
「大食い。末包でしょ。ずっと食ってるっすよ。ずっと食って、全部がでかいです、食べ物も飲み物も。『メガ』みたいな。焼き肉とか行くじゃないですか。何を気にしているのか知らないですけど、絶対、サムギョプサル、ずっと野菜を巻いて食ってるんですよ」

― 白飯ではなくて…
「じゃないです。サムギョプサルをずっと」

― かわいいですね。大きな体で、巻いて食べる。
「そう、巻いて、こう(笑)」

広島カープ 田中広輔 選手
「末包選手の食べる量がすごい」

広島カープ 菊池涼介 選手
「見たことないぐらい食べますよ。ぼくも一緒に焼き肉に行ったことありますけど、とんでもないですね」

― 何人前ぐらい?
「1人で20人前くらいいくんじゃないですか」

田中広輔 選手
「それにご飯と麺とあと、お酒もそうとう飲むので。試合前のご飯もすごい。汗をかきながらかき込んで食べています」

◇ ◇ ◇

伊東平 アナウンサー
いろんな証言がありましたけれど、サムギョプサル、野菜を巻いて食べている…

末包昇大 選手
もちろん、野菜もとらないといけないので、はい。

伊東平 アナウンサー
試合前もかなりかき込んでいたということですけど、どれぐらい食べるんですか?

末包昇大 選手
麺とご飯とを選べるんですけど、うどんを2玉と天ぷらだったり、いろいろ。ご飯も。

伊東平 アナウンサー
いっぱい食べるわけですね。まだ証言がいろいろあります。ベテランの田中選手・菊池選手が驚けば、ルーキーも当然、驚くわけです。同じく右打ちの大砲候補・内田湘大選手はこう言っていました。「ぼくもかなり食べる方と思っていたけど、末包さんは比じゃないです。とんでもない量を食べます。プロはすごいと思いました」。プロのすごさを末包さんのご飯で知ったということですね。

末包昇大 選手
キャンプのときに一緒にご飯に行ったんですけど、「あんまり食べないな」みたいな…(笑)

伊東平 アナウンサー
先輩からちょっと見せつけたわけですね。

末包昇大 選手
「もうちょっといけるんじゃない?」みたいな感じ…

伊東平 アナウンサー
同学年の 栗林良吏 投手も証言してくれています。「炊き込みご飯なら1食で2.5合、合わせて水分も1.5リットルは飲んでいると思います。お酒の席だとその倍、3リットルぐらい飲んでいるんじゃないですかね。ただ、現在はダイエット中だそうです。スタジオ生出演、がんばってね」と。

末包昇大 選手
いや、いちおう減量しますということを伝えています、周りに。

伊東平 アナウンサー
今、110キロで、体は資本じゃないですか。どういう体にしていきたいんですか?

末包昇大 選手
来月からまた始まるので、それでまた食べると思うので、それまでちょっと減らしておいて、増えてもいいようにっていうだけです、今現在。

青山高治 キャスター
なるほど。食べる量に向けてのダイエット?(笑)

末包昇大 選手
そうです。

中根夕希 キャスター
何を食べているときが一番いいんですか? 好きな食べ物?

末包昇大 選手
好きな食べ物…、そうですね、やっぱり焼肉とか大好きですね。

伊東平 アナウンサー
菊池選手が20人前って言っていましたが、本当なんですか?

末包昇大 選手
キクさんとたまたま2人で焼き肉へ行ったときに「おれ、もうだいじょうぶだけど、食べる?」言われて、そこからまた2セットぐらい…。びっくりしていましたね。

青山高治 キャスター
ただでさえ本当によく食べるプロ野球選手たちが驚く量ってことですよね。

コメンテーター 木村雅俊 さん(中国新聞社 編集委員室 特別委員)
だから、聞いていて、納得した。夏場から行ったじゃないですか。夏バテがたぶんないんじゃないかなと。

末包昇大 選手
ご飯は全然、どれだけ暑かろうが食べられますよ、ぼくは。

木村雅俊 さん
野球選手って夏に成績落ちる人がいるんですけど、末包選手はたぶん、それがなく、春から出たらたぶん、とんでもない数字になるんじゃないですか。

伊東平 アナウンサー
マツダスタジアムの暑さに耐える胃袋というわけですけれども、どうでしょう、来シーズンの目標?

末包昇大 選手
来シーズンは、レギュラーをまずは取って、そこから、今シーズンはホームラン11本だったんですけど、倍以上の20本以上打てればなと思っています。

木村雅俊 さん
(今季ペースで)計算上は35本になっていたので。

末包昇大 選手
(笑)

青山高治 キャスター
規定打席到達だったら35本という計算。

末包昇大 選手
そうですね。計算通りにいけるようにがんばります。

伊東平 アナウンサー
ポジションはまずは外野で?

末包昇大 選手
まずはやっぱり外野を取りたいなと思っていますし。(西川)龍馬さんもいなくなったので、1つ空いたということでしっかり取りたいなと思います。

伊東平 アナウンサー
長距離砲ということになりますと、打順。何番を打ちたいっていうのは?

末包昇大 選手
まずはレギュラーを取ってから勝負なので、もちろん、ゆくゆくは4番に座りたいと思いますけど。まずは、ぼくはまだまだレギュラー取ってからですね。

青山高治 キャスター
ヒーローインタビューでも今シーズン、先輩たちを「おじさん」とイジったり、ムードメーカーとしても期待したいです。

青山高治 キャスター
本当に先輩からも後輩からも愛されているのが取材していても伝わってきますので、来シーズン、ぜひチームを引っ張ってほしいと思います。

末包昇大 選手
来シーズンはレギュラーを取ってチームの中心として優勝・日本一に貢献できるようにがんばりたいと思っています。応援、よろしくお願いします。

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