積水樹脂<4212>、ドイツの道路保安用品メーカーWEMASグループを子会社化

積水樹脂は、ドイツの道路保安用品メーカーWEMASグループの持ち株会社であるWEMAS TopCo GmbH(所在地ギュータースロー。売上高70億4000万円、税引き前利益△7億8200万円、純資産△43億8000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。欧州での交通安全事業の業容拡大につなげる。子会社化後にはWEMAS TopCoが実施する増資を引き受け、同社の債務超過を解消する予定。取得総額は約168億円(うち増資引受分約100億円)。取得予定は2024年1月中。

WEMASグループは1971年創業で、道路バリケード、工事用視線誘導標など、積水樹脂が扱っていない「仮設型」の保安用品を主力とする。一方、積水樹脂は1970年代からオランダに拠点を置き、車線分離標「ポールコーン」をはじめとする「常設型」の交通安全用品を日本から輸出してきた。WEMASグループの製造拠点や販路を獲得し、欧州での事業基盤を強化するとともに、製品面での相互補完を見込む。

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