イオンエンターテイメント(東京)は11日、青森市三好の複合商業施設・ガーラタウン内の「青森コロナワールド」があった施設に、シネマコンプレックス(複合映画館)「イオンシネマ新青森」を出店すると発表した。開業は2024年3月を予定する。県内への出店は弘前市に次いで2劇場目となる。21年8月末のコロナワールド閉館から約2年半ぶりに8スクリーンを有するシネコンが青森市に復活する。
イオンシネマの同市進出は全国96番目。コロナワールドがあったG棟の2階部分の約4500平方メートルに核テナントとして出店し、基本的にコロナワールドと同規模の8スクリーンを備える。現在施設内の工事に着手している。
新作、話題作のほか名作や旧作、コンサート・スポーツのライブビューイング、演劇・アニメなど幅広い作品の上映を予定する。弘前市のさくら野百貨店弘前店内の「イオンシネマ弘前」と上映する作品をすみ分けて、より多くの作品を提供できるようにする。
ガーラタウンの全7棟は東日本アセット(弘前市)が所有する。
テナント誘致などを手掛けるやまきプロパティ(東京)によると、G棟1階部分は来年夏以降の開業を目指している。一方、スーパーのマエダが入居していたガーラタウン最大のA棟は、総合ディスカウントストア「MEGA(メガ)ドン・キホーテ」が、イオンシネマと同時期の24年3月に開業を予定。A棟、G棟の残る区画については、やまきプロパティ、東日本アセットがテナント誘致を進めているという。
イオンエンターテイメントの担当者は「コロナワールドは集客力があった。当社のコンテンツの提供で、さらなる集客が望めると判断した」と話している。