脱石炭へ天然ガス活用を 大阪ガス社長、CO2削減

インタビューに応じる大阪ガスの藤原正隆社長

 大阪ガスの藤原正隆社長(65)は11日までに共同通信のインタビューに応じ、製造業の工場で使われる石炭火力発電の代替として、天然ガス発電の活用を拡大する必要性を強調した。天然ガスの二酸化炭素(CO2)排出量は石炭の半分程度とされる。水素など次世代エネルギーの普及には時間を要すると指摘し「CO2を一日も早く減らすことが大事だ」と述べた。

 日本は、CO2排出量が特に多く地球温暖化の一因とされる石炭火力への依存度が高い。岸田文雄首相は1日、国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)の演説で既存の石炭火力施設の廃止に言及せず、環境団体から非難を浴びた。

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