1年を好印象でスタート!「新年の挨拶」マナー4つ

おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。

ひとつのテーマを1週間意識して過ごすことで、マナーや心遣いが自然と身に付く!そんな連載コラムを毎週火曜日にお届けしています。

今週のテーマ:「年賀状の書きかた」マナー

あっという間に12月に入り、年賀状を準備する時期になりました。

近年は年賀状を送る方が少なくなって、メールやLINEで新年の挨拶を送る方も増えてきました。いずれにしても、言葉遣いに間違えないよう、「新年の挨拶」基本のマナーを確認しておきましょう。

【1】「賀詞」の使い分け方

年賀状の文頭に書く、新年のお祝いの言葉、賀詞。

「寿」「賀正」「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」など、一文字・二文字・四文字・文章のもの、と、豊富にあります。

デザインで選んでしまいがちですが、送るお相手との関係によって、使いわけが必要です。

  • 一文字・二文字の賀詞は親しい方や目下の方へ

【寿】【賀正】【迎春】など

これらは四文字の賀詞を簡略化した表現で、「新年が来たことを祝う」だけの言葉です。

「Happy New Year」などの外国語の賀詞はカジュアルな印象のため、親しい方に使うのが無難です。

  • 四文字・文章の賀詞は目上の方へ

【謹賀新年】【恭賀新年】【謹んで新年のお慶びを申し上げます】など

「謹んで」が付く文章の賀詞は、敬意と丁寧な気持ちが込められた表現です。

  • 相手を選ばず使える賀詞

【あけましておめでとうございます】【新春のお慶びを申し上げます】など

年賀状を1種類にしたい場合は、こちらの賀詞か、2番めに紹介した目上の方へ使う賀詞を使いましょう。

【2】気をつけたい「あけましておめでとうございます」の使い方

「あけましておめでとうございます」は文章の賀詞です。

そのため、「賀正」や「謹賀新年」などの賀詞のあとに、「あけましておめでとうございます」と書くと、賀詞の重複となります。

また、「新年あけましておめでとうございます」は、「新年」と「あけまして」の意味が重複しているためもともとは間違った表現ですが、現代では一般化されているため、使っても問題ない、ともされています。

ですが、違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。ということで、「あけましておめでとうございます」や「新年おめでとうございます」が無難といえます。

【3】添え書きに句読点は使わないで

「おめでたいこと」「縁起の良いこと」には、「区切りをつけない」「終わりをつけない」。

こういう意味あいで、添え書きには句読点を使わないほうがよいとされていますよ。

【4】「元旦」と「元日」の違いを知っておこう

元旦は、1月1日の朝のことです。

「旦」という漢字は、太陽が地平線から出てくる様子を表しています。年賀状は通常1月1日の朝に届くように出すものなので、一般的には「元旦」を使います。

一方、元日は1月1日のことを表します。

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送る人が少なくなってきているからこそ、届くと印象に残りやすい年賀状。

なにかと気ぜわしい12月ですが、今年はぜひ、心を込めて、年賀状を準備してみてはいかがでしょうか。

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それでは、また次回!Have a ごきげん day!

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