トロバス廃止届け出 立山黒部貫光 来年11月末まで運行

 立山黒部貫光(富山市)は11日、立山黒部アルペンルートを走る国内唯一のトロリーバス(無軌条電車)の事業廃止を北陸信越運輸局に対して届け出たと発表した。来年11月30日まで運行し、12月1日付で廃止となる。2025年4月から電気バスに変更する。

 トロリーバスはアルペンルートが開通する4~11月、室堂駅から大観峰駅までの3.7キロを走る。1996年4月の運行開始から28年間で1920万人以上が乗車した。

 車両は全8台あり、開業した96年から点検、補修を重ねて使い続けている。維持費がかかる上、部品の調達も難しくなったため運行を終了することにした。

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