J1優勝した飯野(上越市出身、ヴィッセル神戸所属)も指導 上越高でサッカーイベント 6選手来越し技伝授

ミニゲームで子どもたちと楽しそうにプレーする飯野選手(中央)

J1で優勝の飯野七聖選手(27、上越市出身)も凱旋(がいせん)帰郷し指導―。現役Jリーガー6人を招いたサッカーイベント「上越スポーツフェスティバル2023」が10日、上越市の上越高人工芝グラウンドで行われた。2年連続で上越高サッカー部が主催し、上越地域の各少年チームから小学生71人が参加した。

プリンスリーグ北信越昇格を決めるなど躍進を続ける同サッカー部が「上越の子どもたちのために」(藤川祐司監督、36)と企画。昨年に続き、横浜F・マリノスユース時代の後輩や上越出身選手らに声がけした。藤川監督自身、小さい頃にカズ(三浦知良)選手に教わったことが印象に残っているという。

参集したJリーガーが主体となって進行し、メニューを決めた。参加者を8チームに割ったミニゲームでは選手それぞれがチームに交ざり、声をかけながら雰囲気を高めた。ヴィッセル神戸のMF飯野選手は円陣を作ってメンバーを鼓舞し、ゲーム中は喜びや楽しさを体で表現。持ち前のスピードを見せ、歓声を浴びていた。

同選手は「上越出身の僕がお力添えできればと参加させていただいている。経験を上越の地に還元するのは大切な役目。僕が小学生の頃よりみんなはるかに上手で、声も出ている。上越の子の雰囲気が少しずつ変わってきていると感じた」と印象を話し、「この地域から一つずつステップアップし、今年はJ1優勝というみんなが夢見る舞台でタイトルを取ることができた。今の小学生にもその可能性は十分にあると思うし、やり続ける、自分を信じ続けることが大事。上越から一緒にプレーできるJリーガーが誕生することを願っている」と期待した。

今回からJ1アルビレックス新潟からも、FW鈴木孝司(34)、DF舞行龍(まいける)ジェームズ(35)両選手が参加した。選手たちからは全員分の色紙のほか、ユニホームやスパイクなどのプレゼントもあり、子どもたちと楽しく交流した。

飯野選手と一緒のチームでプレーした松井健介君(飯小5年)は「足が速くて、シュートもヘディングもすごい。上越からJ1で優勝し、誇りに思う」と話し、プロのレベルを体感していた。

会場には中川幹太市長も訪れ、「Jリーグの選手が実際に指導いただけるとのことで、私としても非常にわくわくしている。プロの最前線で活躍されている皆さんから直接学べることは貴重な体験」とあいさつし、子どもたちを激励した。

子どもたちと記念写真に納まる参加の現役Jリーガーたち。後列左から新潟の舞行龍、鈴木、神戸の飯野、鳥栖の森谷賢太郎、横浜FCの武田英二郎、鳥取の長谷川アーリアジャスール
最後に参加者全員で撮影。上越高サッカー部やダンス部なども協力した

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