ブルーインパルスが曲技飛行 沖縄本島内で初披露 航空自衛隊那覇基地

 「美ら島エアーフェスタ2023」が10日、航空自衛隊那覇基地で開かれ、空自のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が本島内で初めて曲技飛行した。同基地は公式X(旧ツイッター)で来場者を2万8千人とした。

 ブルーインパルスは民間航空機の離着陸の合間に、那覇空港周辺の空域を使用。回転や背面、垂直に急上昇するといったアクロバットな操縦や、複数の機体が近距離で編隊を組む飛行技術を披露した。終了後の会場アナウンスで、司会者は「より親しまれるチームを目指し、技を磨いていく」とアピールした。

 曲技飛行について、地元の那覇市は「航空自衛隊がその安全性を十分確保し、空港管理者とも安全対策について調整を重ねた上で許可を受けて開催するものと理解している」として容認した。一方、県は空自の第9航空団に対し、県内では曲技飛行への反対意見があるとして、安全管理や民間航空機の運航に影響がないよう口頭で要請していた。

 同フェスタでは、対領空侵犯措置の緊急発進(スクランブル)のデモフライトもあった。(政経部・山城響)

那覇空港周辺空域を飛行するブルーインパルス=航空自衛隊那覇基地
直進する機体の周りを回転飛行するブルーインパルス=航空自衛隊那覇基地

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