井川遥「時計は、ファッションの最後の味付けのような感覚」

その年の新作時計の中から、真に価値のあるラグジュアリーな時計をカテゴリー別に選出する「Precious WATCH AWARD」。創刊以来「真の名品」をお届けしてきた『Precious』『MEN’S Precious』が、独自の視点、各界の目利きによる審査により、今年の新作ウォッチを表彰するイベントとして、12月11日(月) マンダリンオリエンタル東京「3F グランドボールルーム」にて開催された。

贈賞式では、“今年、最も輝いた時を過ごした人に贈られる賞「時の人賞」”に選ばれた女優の井川遥が登壇。
今回のプレゼンターであり、「Precious」編集長である守屋 美穂は、井川の授賞理由として「井川遥さんは今年プレシャスでも登場いただいたのですが、紙面に登場しているだけで、ページをめくる手が一瞬止まって「はっ」としてしまうムードを作れる方であり、特別な時間がそこから始まるような存在の方だなと思い、様々な活躍を通して、そのような時の流れを作り出せる素晴らしい方だという風に常々感じております。今回はそのような理由でプレシャスの“時の人賞”を受賞していただければと思います」と述べ、井川は「時の人賞」の受賞の気持ちを「このような素敵な賞をいただくことは、年の瀬が近づいてきたこの一年の終わりのご褒美のような気持ちで、今日を楽しみにしてまいりました。この一年が充実した日々だったことをこの賞を通して、本当に実感しております。本当にこの度は、有難うございます」と喜んだ。

また2023年を振り返っての気持ちを聞かれると、「今年はドラマでは大きな作品に2つ出演させて頂きました。一つは『罠の戦争』という不慮の事故から立ち直っていく夫婦を演じたのですが、(大変な役だからこそ)毎日エネルギーを蓄えて、現場に向かっていました。そのひとつの仕事を終えて、夏からは今放送中の『下剋上球児』に入りました。本当に二つの現場がとても意識の高い現場でしたので、“皆さんに追いつこう”“自分はその一員として役割を果たそう”と思っていたので、そんな素敵なドラマに参加できたことが今年あった嬉しいことです。また、私はブランドを立ち上げて今年で7年目になり、素材選びから商品が出来上がるところまで全て携わらせて頂いているのですが、7年目になり、どんどん形になっていると感じています。仕事で充実している日々と家庭との両立自体は、自分の中では正解が出せないままなのですが、この日々は手ごたえがとてもあり、応援してくださる声がダイレクトに聞こえる今の活動に本当に感謝をしています」と自身の活躍と達成感を語った。

先月発売された「プレシャス」12月号では、特集の巻頭ページで登場。その時の撮影のご感想を聞かれると「ドレスアップするというのはやはり女性を高揚させてくれると思いますし、綺麗なドレスに身を包んで、ドレスと夜景が一つになって、その時間の楽しかった空気感がそのまま写真に残して頂けた感じで、とても嬉しかったです」と答えた。
今回のイベントにちなみ、時計へのこだわりを聞かれた際は、「そんなにたくさんは持っていないのですが、本当にジュエリーのような感覚で輝いているのも好きですし、メンズライクに大きめに付けるのも好きです。ファッションの最後の味付けのような感覚で、時計で決まると言いますか…。この時計をしたいから、今日はこんな服装をしようかなと思う時もありまして、時計にはそんな楽しみがあるかと思います」と井川ならではのこだわりを見せた。
忙しい毎日の中でのワークライフバランスを聞かれると、「目の前のことをひとつひとつエネルギッシュにやっていきたいなと思います。子育ては、子供との時間はエンドレスなので、常に仕事中でも同時進行に考えておりますので、私自身、とてもタフになったなと思いました。やはりバランスというところでは、走った分、ちょっと時間が出来た時に立ち止まる時間も大事かと思いました。今は子供たちが、中学生と小学生で、それぞれ長期の休みの時期が違うので、それぞれと旅に出かける時間を大切にしています。旅に出て、私も自然に触れることで、リセットできています」。
そして「夜が更けてくると一人の時間がとても愛おしくて、自分のタイミングで自分の好きなことをやれる時間なので、夜遅くなってしまうのですが…その時間が自分にとってのリフレッシュになっています」と「大切な時間」を語られ、会場に優しさが広がった。

最後に、2024年をどんな年にしたいかという質問に対して「来年、私は実は年女なんです。十二年前の年女の際は、子供の時にイメージしていなかった年代に突入するなと思っていて、いざなってみるとまだまだ経験をすることが多いなと思いました。その時は二人目を産んだ年だったので、まだ現在もこんなにお仕事させて頂いているなんて想像もしていなかったです。来年は自分の時間を少しずつ取り戻していけたらと思いますし、何事も楽しんでいける自分でありたいなと思います」と締めくくり、イベントは終了した。

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