二戸市の給食、北上市の返礼品に「カビ毒」岩手県産小麦

 全農岩手県本部が製粉会社に販売した2022年産の県産ナンブコムギから基準値を超える「カビ毒」が検出された問題で、北上市はふるさと納税返礼品に、二戸市は市内全小中学校と特別支援学校二戸分教室の給食にこの小麦が使用されていたと11日、発表した。いずれも健康被害の報告はない。

 北上市によると、県内外の寄付者に発送した桑入りそうめんの2件と、5~11月に発送した南部煎餅を含む詰め合わせセット4種類26件の計28件が該当した。代品発送の対応を取る。寄付受け付けも停止した。

 二戸市教委によると、食材を納入する県学校給食会の調査で判明。市学校給食センターに確認したところ9月1日、市内12校で児童生徒、教職員に計1779食が提供された「山菜ひっつみ汁」の冷凍すいとんに使われていた。今月11日付で保護者に文書で報告した。

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