補強失敗は「幸運だった」 クロップ監督が今夏チェルシー行き選択の2選手にチクリ、一方で遠藤航については「並外れた選手」

今夏にリバプールではなくチェルシー行きを選択したMFモイセス・カイセド[写真:Getty Images]

リバプールのユルゲン・クロップ監督が、今夏の移籍市場で獲得を逃した選手について皮肉を交えつつ言及した。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。

今シーズンのプレミアリーグで16試合を消化して首位に立つリバプール。新戦力であるMFドミニク・ソボスライとMFアレクシス・マク・アリスターが不動の主軸に定着し、MF遠藤航、MFライアン・グラフェンベルフも定期的に出場機会を得るなど、今夏の補強が功を奏した結果となっている。

一方で、今夏は必ずしも望み通りの補強が実施できたわけではない。クラブはマク・アリスター、ソボスライを獲得後、ブライトン&ホーヴ・アルビオンのエクアドル代表MFモイセス・カイセドやサウサンプトンのベルギー代表MFロメオ・ラヴィアを狙ったが、両選手は最終的にチェルシー行きを選択。カイセドについてはクラブ間合意まで至りながらも、選手から断りを入れられる形となった。

しかし、そのカイセドとラヴィアはチェルシーで望むようなシーズンを過ごせず。カイセドはここまでプレミアリーグ14試合に出場するも、ブライトン時代のような圧巻のパフォーマンスはなかなか披露できずチームも12位に低迷。ラヴィアに至っては負傷続きで、いまだ公式戦出場がない状態だ。

これについて、アンフィールド内のイベントでクロップ監督は、カイセドやラヴィアに大金を費やさなかったことは結果として幸運だったと主張。同時に、カイセド、ラヴィアの獲得失敗後にやってきた遠藤航については賛辞を贈っている。

「この夏、移籍市場では奇妙なことがいくつか起こったと思う。そして、ここでの我々だけの話として言えるのは、『なんてことだ、我々はなんて幸運だっただろう』ということだ」

「獲得できなかった瞬間はそうなるとも知らず、そんなこと思いもしなかったがね。そして、今の仕事がうまくいっていて本当に嬉しい。それだって、事前には決してわからないことだった」

「ある守備的なミッドフィールダーがリバプールに加わりたくなかったのは明らかだった。そしてそれから何が起こったかは見ての通りさ。我々は遠藤航を見つけた。彼は並外れた選手だよ」

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