おでん、地酒でぽかぽか こたつ屋形船、八戸港内(青森県)で運航スタート

船内では、こたつに入りおでんと地酒を味わいながら港周辺の風景を楽しめる
桟橋で出発を待つ屋形船
乗船者はウミネコとの触れ合いを楽しんだ

 青森県八戸市のNPO法人「みなとオアシス八戸」(駒井庄三理事長)は9日、「おでん熱燗(あつかん)こたつ屋形船」の運航を八戸港内で始めた。同法人は屋形船による観光事業を実施しているが、今回はこたつで暖を取り、おでんと地酒を味わえる初のプラン。漁港、工業港、商業港など多彩な顔を持つ八戸港周辺の冬の風景を楽しめる。

 運航する船は「みらい号」(3.3トン)。八戸小唄の歌詞にうたわれている湊橋を見ながら、新井田川河口の八戸酒造前桟橋を出発。グレットタワーみなとを背に第一工業港に入り、八戸大橋、シーガルブリッジをくぐり桟橋に戻る約7.4キロの船旅となる。

 9日は4人が乗船。タンカーを建造中の造船所、飼料コンビナートなどを眺めた。乗船した市内の女性(67)は「のどかな雰囲気でお酒とおでんを味わった。今度は夜に乗り、夜景を楽しみたい」と語った。NPO法人の副島勝雄事務局長(65)は「冬場の観光客を増やしたい。船内で温かく過ごしていただきたい」と話している。

 運航は来年3月末まで。約1時間半で昼間(午前9時~午後5時)は1人5500円、夜間(午後5~9時)は同6500円(税込み。食事、地酒など含む)。時間要相談で、申し込みは2~8人で受け付ける。じゃらん遊び・体験からのネット予約か、みなとオアシス八戸(電話0178-35-4415)へ。

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