先発投手補強を目指すロイヤルズ フラハティやワカとも接触済みか

MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、先発投手の補強を目指しているロイヤルズは、広い視野を持って先発補強を検討しているようだ。すでにマーカス・ストローマンやルーカス・ジオリトへの関心は報じられていたが、フェインサンド記者はロイヤルズがマイケル・ワカやジャック・フラハティにも接触済みであることを伝えている。セス・ルーゴに対しても興味を示しているとみられており、今後はチーム状況も考慮しつつ、誰をローテに加えるべきかを吟味していくことになりそうだ。

ロイヤルズのJ・J・ピコーロGMは、今オフの補強予算について「少なくとも3000万ドルはある」と発言している。これを踏まえると、山本由伸やブレイク・スネルといったトップクラスの先発投手を獲得するのは難しいと思われる。どちらかといえば、「堅実な働きを計算できる投手」や「大活躍のポテンシャルを秘めたバウンスバック候補」のようなタイプをターゲットにしていくことになるだろう。

現在32歳のストローマンは2ケタ勝利5度、オールスター・ゲーム選出2度、ゴールドグラブ賞1度の実績を持ち、今季はカブスで27試合(うち25先発)に登板して10勝9敗、防御率3.95を記録。シーズン終了後、オプトアウト(契約破棄)の権利を行使してFAとなった。

現在29歳のジオリトは2ケタ勝利4度、オールスター・ゲーム選出1度の実績があり、今季はホワイトソックス、エンゼルス、ガーディアンズの3チームで合計33試合に先発して8勝15敗、防御率4.88を記録。低調なシーズンだったが、自身3度目のシーズン200奪三振をクリアした。

現在34歳のルーゴはメッツ時代、主にリリーバーとして活躍した選手だが、パドレスに加入した今季は登板した26試合すべてに先発し、8勝7敗、防御率3.57を記録。先発として通用することを証明し、選手オプションを破棄して自らFAとなることを選択した。

現在32歳のワカは2ケタ勝利4度、オールスター・ゲーム選出1度の実績を持ち、ルーキーイヤーの2013年にはリーグ優勝決定シリーズのMVPを受賞。今季はパドレスで24試合に先発して14勝4敗、防御率3.22をマークし、ルーゴ同様に選手オプションを破棄してFAとなった。

現在28歳のフラハティはカージナルスのエース候補として期待されていた選手で、メジャー3年目の2019年にはサイ・ヤング賞投票で4位にランクイン。今季はカージナルスとオリオールズで合計29試合(うち27先発)に登板し、8勝9敗、防御率4.99と精彩を欠いた。

ロイヤルズの先発ローテーションは、コール・ラガンス、ブレイディ・シンガー、ジョーダン・ライルズの3人以外は固まっていない状況。計算できる先発投手を最低でも1人、可能ならば2人獲得するのが理想だろう。今後の動向に注目したい。

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