テレビ朝日系で2024年1月18日にスタートする連続ドラマ「グレイトギフト」（木曜午後9：00）の追加キャストが一挙解禁。新たに佐々木蔵之介、尾上松也、坂東彌十郎らが出演することが分かった。
「グレイトギフト」は、主演・反町隆史、脚本・黒岩勉氏による完全オリジナルストーリーで、“完全犯罪の殺人”を可能にする未知の殺人球菌をめぐるノンストップのサバイバル医療ミステリー。主人公・藤巻達臣（反町）は、明鏡医科大学付属病院病理部に所属する、うだつの上がらない病理医。患者とコミュニケーションを取ることが苦手で、最終診断の要であり、人の命を守る最後のとりでになれるという思いから病理医になった。そんな藤巻はある日、患者の不審死をきっかけに、人間を死に至らしめた後に完全消滅するという殺人球菌“ギフト”を発見したことにより、人生が激変することになる。また、波瑠が、藤巻と手を組むことになる冷静沈着な検査技師・久留米穂希を演じる。
佐々木が扮（ふん）するのは、すご腕の心臓外科医・白鳥稔。白鳥は明鏡医科大学付属病院の教授で、患者ファーストを掲げ、よりよい医療を追求するという人格的にもS級のトップドクターだ。“ギフト”による連続殺人を食い止めようとする藤巻に協力を求められた白鳥は、闇深き院内で事態を収集するべく、藤巻にある計画を持ちかける。
「今回は完全オリジナルのサバイバル医療ミステリー。どんな世界に飛び込めるのか、どこに連れて行っていただけるのか…。出演オファーをいただいた時から、とても楽しみでした」とオファー時を振り返る佐々木は、「物語の中では、人の命を助ける病院で事件が起こり、大変なことになっていきます。しかし、あくまでエンターテインメント作品ですから、あまり重くなりすぎず、ちょっとポップに、どこかゲーム感覚で見ていただけたらなと思います。ぜひ楽しんでください」とコメント。
佐々木や反町、波瑠らと同じく、病院関係者を演じるのが、彌十郎、筒井道隆、津田健次郎、小野花梨、見取り図・盛山晋太郎、片山萌美の6人。
彌十郎は、病院の頂点に立つ理事長・奥野信二役。白鳥を理事長選で下してトップに立った奥野は不遜な性格の持ち主で、院内の不審死についても、藤巻に高圧的に隠ぺいを指示する。“ギフト”の存在を公表しようとする藤巻の前に大きな壁となって立ちふさがる。
医療ものに出演するのも、白衣を着るのも初めてだという彌十郎は、「今は何でも試してみたいと思っているので、ワクワクしています。とにかく分からないことばかりなので、初めてトライする楽しさを感じ、意気込んでおります。僕が演じる奥野理事長は冷徹で計算高く、また家庭の外に“彼女”もいたりする男。厳しさと、いやらしい感じが出せればいいなと思っているのですが、監督の狙いもあると思いますので、ゆっくりご相談させていただきながら、役をつくっていきたいです。今回は視聴者の皆さんにも目いっぱい憎まれようと思っています」とヒールを演じ抜く気合をうかがわせている。
ほか、筒井は奥野の腹心として暗躍する事務長・本坊巧、津田は白鳥の腹心の心臓外科医・郡司博光、小野は藤巻と同じ病理部に所属する検査技師・奈良茉莉、盛山は奈良に思いを寄せる病理医・伊集院薫、片山は看護師長・鶴下綾香をそれぞれ演じる。
津田は「過去に何度もご一緒させていただいた脚本の黒岩勉さんと、よりガッツリご一緒できることが、うれしくてたまりません。医療ものはあまり触れてこなかったジャンルでもあるので、非常に楽しみです」と出演を喜びつつ、「僕が演じる郡司のファーストインプレッションは、優秀だけど、とても腹黒くて野心の強い外科医。出世のためなら何でもできちゃうような人なのですが、自分としては爽やかで明るい役より全然演じやすいです（笑）。その一方で、これまで医者役は軽く触れた程度ですので、いざ演じるとなると、知識的にも全然足りていないことも事実。撮影までにそこを埋めつつ、セリフの中の専門用語に関しても普段から使い慣れているようなレベルで発せられるよう、しっかりフィットさせたいです。エンターテインメント作品ではありますが、徹底的にリアルに落とし込んで演じられたらいいなと思っています」と役づくりに触れる。
連ドラにレギュラー出演するのは今回が初めての見取り図・盛山は、出演オファーがドッキリかもしれないと疑ったそう。「俺でええわけがない！」と思ったことを告白しながらも、「僕は中学時代から反町さんの大ファンなので、共演できて本当にうれしいです。いつ芸能界を引退してもいいくらい（笑）、もう思い残すことはないです！ 撮影ではとにかくご迷惑をおかけしないように努めたいですし、反町さんさえよろしければ、ぜひ趣味のバス釣りにも連れて行ってほしいです。僕が演じる伊集院はチャラい人間。僕自身は一切チャラくないので真逆というか…すいません、カッコつけました！ 僕も彼と同じように、若い女の子が好きです（笑）。そういえば今回、相関図用の写真撮影も初体験したんですけど、それが真顔での撮影で…。お笑いをやっていると、真顔で撮られる機会がないので新鮮でした。ちらっとモニターを見たら、自分の真顔がブサイクすぎてウケましたね！ 芸人がドラマに出ると、めっちゃ評価されるか、下手すぎてバズるか…の2択だと思うんですけど、できれば僕は前者でありたい。一生懸命頑張りますので視聴者の皆さん、お手柔らかにお願いします」と憧れの存在との共演に緊張しながらも、真摯（しんし）な姿勢を見せている。
また、さまざまな陰謀や策謀が渦巻く病院関係者と深く関わる女性役に、明日海りお、倉科カナが配された。
明日海は、藤巻の妻・麻帆役。夫婦仲は冷え切っているものの、麻帆は重い心臓病を患って明鏡医科大学付属病院に入院している。そんな麻帆を助けたい一心で、藤巻は治療の道を探り続けている。やがて麻帆の存在は、“ギフト”の発見と同等の影響力を及ぼして、藤巻の人生を大きく揺るがしていくことになる。一方、倉科が演じるのは、会員制ラウンジ「アルカナム」のオーナー・安曇杏梨。安曇は病院で急死した大物政治家の愛人をしており、遺族から遺産狙いの殺人容疑をかけられてしまう。ミステリアスな魅力で権力のある男たちを手玉に取る安曇は、次第に藤巻にも興味を持ち始めていく。
そして、“ギフト”によって謎が謎を呼ぶ連続殺人事件が起こる中、そこに鋭い捜査のメスを入れるのが、松也が演じる元警視庁捜査一課の刑事・神林育人だ。神林は男手一つで育ててきた娘が心臓病を患い、看病のために警務部厚生課・職員相談支援センターに異動。そんな中、娘が入院した明鏡医科大学付属病院で不審死が続発したことに疑念を抱いた神林は、捜査を開始する。神林と藤巻は、ともに身内が心臓病で入院していることもあり、交流を深めていく。しかし、その関係は“ギフト”の存在を知る藤巻とそれを知らない神林という立ち位置で成り立っており、捜査が進むにつれて刻一刻と変わっていく2人の関係性も見どころとなっている。
松也は「今回は医療関係者だけでなく、たくさんの人たちを巻き込んだ大スケールの完全オリジナル作品。これまでの医療ミステリーとは一線を画す展開が見られるのではないかと楽しみにしております」と今後の展開に期待を寄せ、反町との共演にも「第一線で活躍される姿をずっと拝見してきた反町隆史さんとも、初めてご一緒させていただくことができ、とても光栄です。役柄としても信頼と裏切りのはざま、お互いに揺れ動くような状況になりそうですので、そういった複雑なお芝居を一緒につくっていかれることが、とても楽しみです」と興奮を隠せない様子。加えて「とにかくわれわれ出演者もまだまだ先が読めず…という状況ですので、視聴者の皆さんには全くもって予測不能な展開になっていくかと思います。ぜひ毎週お見逃しなきよう、よろしくお願いいたします」と視聴者にメッセージを送っている。
そのほか、会員制ラウンジ「アルカナム」のボーイ・立花佑真役で市川知宏、藤巻の娘・あかり役で藤野涼子、神林と共に連続不審死を捜査する警視庁捜査一課の刑事・月足修平役で濱正悟、神林の娘・琴葉役で中島瑠菜が出演することも発表されている。
