おかもとまりさんと結婚の与儀大介議員、埼玉・志木市議会からの辞職勧告に「地方議会の存在意義に疑問」

埼玉・志木市議会は11日、同市のホームページで、同日に元タレントおかもとまりさんとの結婚を発表した同議員の与儀大介氏に対し辞職勧告決議を議決したことを発表した。

市の記者発表資料として「与儀大介議員に対する辞職勧告決議について」と題した書面を公開。「本日、令和5年志木市議会12月定例会の一般質問に、与儀大介議員に対する辞職勧告決議案が提出され、議決しました」と報告した。

議会の欠席が相次ぎ、その間の今年11月には自身のSNSで海外(タイ)でゴルフに行く姿を更新していたことなどを挙げた。また、SNSに「議員なので大麻事業はじめました」、「デリヘル事業もやります」、「自殺救済事業をいずれやりたいと思っています」、「成果報酬型。帰国後自殺したら無料」「マリファナ吸ってる時のおれです」などと発信したことを挙げ、「朝霞警察署も大きな関心を持っている」と続けた。

また、昨年度に実施した総務厚生常任委員会の大分市への行政視察で 撮影した議員の集合写真を無断で掲載し、「志木市議会の行政視察がゴミ」として、「なんで直接行く必要がある?」との主張を繰り返した点を挙げ、「常任委員会の行政視察は、地方自治法(昭和22年法律第67号)をはじめ、関係法令に基づいて実施しているものであるということを理解していない発信であり、誤解を招くものである」と批判。「こうした度重なる発信により、多くのクレームが入っており、これにより、志木市議会事務局の業務に著しい支障を及ぼし、志木市議会に対する信頼も失わせるといった迷惑行為と言わざるを得ない」と記した。

同報告は「志木市議会議員政治倫理条例に対する理解と自覚を著しく欠く恥ずべきものであり、市民への裏切り行為であることは明白」、「志木市議会に対する市民の信頼を著しく 失墜させ、品位と権威を著しく傷つけたことによる社会的、道義的責任は極めて重く、志木市議会を汚したという事実は拭い難い」と理由を挙げた上で「自らの意思と責任により直ちに志木市議会議員を辞職することを、強く求める」と締めくくった。

これを受け、与儀氏はX(旧ツイッター)で持論を展開。「どうしても、もう一度猛省決議案を提出して欲しく、議会を冒涜し続けました(そしたらその上の辞職勧告決議案でした)」と経緯を説明。「僕自身、本当に地方議会の存在意義に疑問を呈しております。 "権威性"を大事にしてるだけで大した役割を果たしていない地方議員がこんなに高額報酬を貰っている姿に、同じ立場として耐えられません」と心境をつづった。

8日に「地域起業党」の設立届が受理されたことを「今の日本を建て直すには抜本的な改革が必要だと考えています。ただ、僕は総理大臣にはなれないし全国民を先導するほどの魅力は持ち合わせておりません。価値がないものは価値がないと断じ、諦める事から生まれる価値があると信じています。市民の2%ほどが僕に共感してくれれば、地域起業党から出馬する人間に2%が共感してくれれば、その街は良くなり、広がれば国が良くなります」と紹介。「地域起業党」の詳細を記したnoteのリンクを掲載し、支持を呼びかけた。

(よろず~ニュース編集部)

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