アカデミー賞最有力『哀れなるものたち』 エマ・ストーンら豪華キャスト集結のNYプレミア開催 

今年9月に開催された第 80 回ヴェネチア国際映画祭で惜しみない大絶賛を受け、最高賞である金獅子賞を見事受賞し早くもアカデミー賞®最有力との声が鳴り響く映画『哀れなるものたち』。そんな本作がついに 12月8日(金)より アメリカ4都市9劇場で公開を迎えた。それに先立ち、現地時間 12月6日(水)にニューヨークでプレミアが行われ、主演のエマ・ストーンを始め監督のヨルゴス・ランティモス、マーク・ラファロ、ウィレム・デフォー、ラミー・ユセフなどの豪華キャスト&スタッフ陣が参加した。

(左から)マーク・ラファロ、ラミー・ユセフ、ウィレム・デフォー

ハリウッドにおける歴史的な大規模ストライキが明けた後のプレミアはマスコミからも大きな注目を集め盛り上がりを見せた。また、主演のエマとは10代の頃からの友人という人気歌手のテイラー・スウィフトも登場しエマとカメラに向かってほほ笑む貴重な場面も。

本作は、自ら命を絶った不幸な若き女性ベラが、天才外科医ゴッドウィン・バクスターの手によって奇跡的に蘇生することから始まる。蘇ったベラは“世界を自分の目で見たい”という強い欲望に導かれ、放蕩(ほうとう)者の弁護士ダンカンの誘いに乗り、壮大な大陸横断の冒険の旅へ出る。貪欲に世界を吸収していくベラは平等と自由を知り、時代の偏見から解き放たれていく。

エマは本作について「この映画は一人の女性の自己発見の物語です。(主人公の)ベラは彼女自身から生まれた存在ですが、いろんな経験に積極的かつ興味津々で、大胆な女性です。彼女のキャラクターは私のお気に入りで、とても想像をかき立てられました。この作品は人によっていろんな受け取り方ができますが、それ以上に多くの 疑問を投げかける映画かもしれませんね」と自身が演じた自由奔放で好奇心旺盛なヒロイン・ベラと、鑑賞者によって受け取り方が変化するという本作の魅力について振り返りながらコメント。

エマとは『女王陛下のお気に入り』以来 2 度目の強力タッグとなった監督のヨルゴスは「自分自身の視点で世界を体験する女性の物語です。また、キャストの皆さんは素晴らしかった。私たちはお互いに多大な信頼を置き、一緒に取り組みました。このチームを続けたいとさえ思います。私は映画の撮影中に緊張していましたが、キャストの 皆さんはリハーサルの時から大いに楽しんでいました。映画そのものがとても面白い作品なので、(私自身も)色々 と考えをめぐらせることは非常に楽しかったです。(この映画を観た方が)私たちがどのように社会や社会常識を作り、それぞれの経験や背景など様々なことに興味関心を持ってくれると嬉しく思います」と早くも絶賛の声が相次いでいる本作の出来栄えについて自信をのぞかせつつ、キャスト陣への惜しみない賞賛を贈った。

アメリカで記録的なヒットスタートを切った本作は1月26日(金)から日本でも公開される。

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