PGAツアーがLIV移籍のジョン・ラームに出場停止処分

LIV加入によりPGAツアーから出場停止処分が下されたジョン・ラーム(提供:LIVゴルフ)

PGAツアーが11日、サウジアラビア政府系資金をバックにした「LIVゴルフ」への加入を発表した世界ランキング3位のジョン・ラーム(スペイン)に対し、出場停止処分を科したことを複数の現地メディアが報じた。

この処分により、いずれも連覇のかかっていた2024年シーズン開幕戦「ザ・セントリー」(1月4日~)、「ザ・アメリカンエキスプレス」(1月18日~)、「ザ・ジェネシス招待」(2月15日~)への欠場を余儀なくされる。

米ゴルフチャンネルによると、11日にPGAからツアーメンバーに送付されたメモには「PGAツアーのトーナメント規定に従い、ジョン・ラームは一連の無許可トーナメントへの関与を理由に出場停止処分を受け、PGAツアーのトーナメントに参加する資格がなくなったことを通告した」と記載。また、「追加の変更が発生した場合、フェデックスカップのプレーオフと資格ポイントのリストは2023年の終わりまで更新され続け、2024年シーズンの最終資格は12月31日に確定される」と加えられていた。

これにより、フェデックスランキングを18位で終えていたラーム以下の選手は、それぞれ1つ順位が繰り上がることになる。同ランク51位のマッケンジー・ヒューズ(カナダ)は50位、同126位のカール・ヤン(中国)は125位となり、ヒューズは来季8試合が予定されている昇格大会(シグネチャーイベント)への出場権を、ヤンは来季シード権を獲得する。

PGAツアーとDPワールドツアー(欧州ツアー)は6月にLIVとの“和解”を表明。同じくサウジアラビア政府系ファンドのPIF(パブリック・インベストメント・ファンド)の投資を受け入れる統合に関する枠組みと方針を発表していたが、12月31日の期限を前に具体的な進展が明らかになっていない。

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