オスプレイ事故、原因究明を 基地関係の渉外知事会、政府に

鹿児島県・屋久島の安房港に引き揚げられた米軍CV22オスプレイのものとみられる残骸=4日

 米軍基地や関連施設がある15都道府県で構成する渉外知事会は12日、鹿児島県・屋久島沖で起きた米空軍輸送機オスプレイの墜落事故を受け、原因究明と再発防止を米軍側に働きかけるよう政府に申し入れた。

 会長の黒岩祐治神奈川県知事が防衛省に提出した。黒岩氏は取材に「原因がはっきりしないと国民の不安は取り除けない」と指摘。対応した防衛省幹部は「米軍側に伝えたい」と答えたという。

 要請書は、事故が「基地周辺の住民のみならず、全国民に深刻な不安を与える」と強調。安全確認ができるまで全てのオスプレイを飛行させないことに加え、全航空機の整備点検や乗員教育など安全対策の徹底を要請した。

© 一般社団法人共同通信社